Max爺のひとり言

のこり少ない日々の記録
~でもまあ いろんなことをやってきたなあ~

工作はじめ 波動スピーカー(もどき)15 サウンドホール

2013年02月19日 | 共鳴胴スピーカー

前から気になっていたサウンドホールの大きさについて実験をしてみた。

37㎜径のサウンドホール

最初の37㎜径のサウンドホールでは、初めに聞いたということもあるのかもしれないが、気に入った音を出していた。  両側に付けたユニットからの音と穴から出てくる音に調和があり、どちらかというとユニットからの音が主で穴から出てくる音は従であった。  両者が混ざって調和のとれた良い音だったと思う。  

サウンドホールを上に向けて聞くと丁度良い聞こえ具合だったように思う。  自分の方に向けて聞いても良い音だった。  ティッシュボールを3~4個入れるとさらによくなったのだった。

他のサイトの写真を見ると、サウンドホールの径がワシの37㎜よりも大きく見える。  それが前々から気になっていたのだ。

今がよければそれが一番良いのだよ! という、どなたかの教えを忘れ、サウンドホールを大きくしてみよう、という誘惑に負け、とうとう自在錐を手にしたのだった。  

筒の内側に細い板を通してシャコマンで固定し、自在錐のセンタードリルで中心を合わせてカットした新たな穴径は54㎜・・・バスレフ用のダクトと同じにした。

54㎜径のサウンドホール

FE103Enを取り付けて聞いてみた。  う~っ、なんじゃこりゃ~!

どういったらいいのか・・・

まず、両サイドのユニットの音よりもサウンドホールから出てくる反響音の方が大きい。 バランス取れとらん。  音は明らかに土管の中で反響する音と同じだ。

次に、高音部の反響音が強く穴からでてくる。  ダクトを入れるとやや抑えられるが・・・  反響音が出過ぎているように思える。  

こりゃユニットの後ろ側から出る逆相音が増幅された音のはず。  これが正相音であるユニット表からの音に勝ってしまっている。  主従の関係は大事なのだよ、この下剋上野郎。

サウンドホールを自分の方に向けて聞くと両側のユニットの音が聞こえないような気がする。  どうすれば音が良くなるのか・・・そう、サウンドホールを壁の側に向けて壁から50㎝以上離す・・・そうすれば良くなる・・・どこかで聞いたことのあるような・・・

さらにダクトを付けて音をこもらせて、かつ、ダクト穴にティッシュを2枚ほど丸めて詰め込んだら、穴を自分の方に向けても、聞けるようになった・・・  が、どちらかというと・・・穴が主でユニットが従のように聞こえる。  遠くで聞けば主従の関係は分からなくはなるが・・・

どうやらこのスピーカー、穴を大きくすると高音の反響音を多く外に出しすぎるようだ。  人によってはこれを嫌う人がいても不思議ではない。

むしろ穴を小さめにし、反響音は筒の中にこもらせ従とし、かつ、レゾネーターで高音部の反響音を除き、穴を小さくすることで内圧を高め筒を多く振動させて全体としての音を出させた方が良いように思われる。  共鳴胴スピーカーとしての存在感はそこにあるのでは・・・(これは波動ではなくて共鳴胴なのだから・・・)  音の定位ではないものの、スピーカーユニットの定位感・存在感が感じられる。  あそこから音が出ていると・・・こちらからはその響きが聞こえる・・・と。

裏と表の音の時間的な差を明確に識別できるものではないとしても、人間の知覚・知能というのは精密にできていて、音の主と従の前後関係を知らず知らずの内に感じているものなのかもしれない。  従なる音が先に聞こえる、あるいは主の音が聞こえない、というのは自然なる違和感に感じるのかもしれない。

ワシは共鳴胴スピーカーとして作っているのであるから、この大穴を空けたのは内心明らかに失敗だと思っている。  前の穴径の方がよかった・・・ 

でも、まあ、穴が大きくても聞けないことはないので、このまま外装して終わりとするか・・・次に同じものを作る機会があれば、小さな穴にすることにしよう・・・  そして工作を続けよう・・・ ・・・ ・・・

(中断)・・・

あれから数時間・・・聞いているうちに(内径50㎜、長さ11.5㎝のダクトを入れて)、なんとなくこれでも良いのかな・・・と思えてきた。  高音が気になる時はティッシュを2枚ほど丸めてダクトに詰め込むと、高音が気にならなくなるし・・・ 穴をあっち向ければそれほど気にならなくなってきたし・・・

ちょっと卑猥な感じもしますが・・・音は良くなります・・・

不思議なもんだ、慣れというものは・・・  あるいはエージングという名の”慣れ”なのか・・・ 歳を取る(Aging) のは自分の方なのか・・・

今が良ければ、それが一番いいのだよ・・・  今に満足せよ、という教えを、 肝に銘じよう・・・

Carpe Diem!

 

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