Max爺のひとり言

のこり少ない日々の記録
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工作はじめ 波動スピーカー(もどき)14 聞き比べFF103En vs FF105WK

2013年02月16日 | 共鳴胴スピーカー

昨日はいろんなものが一遍に届いた。 

スピーカー・プロテクション・グリル Fostex KG810、Fostex FE103En、装飾用突板(共鳴胴SP用のかりんとバスレフ用ウォールナット)。  わ~い、これでまたしばらく遊べるワイ。

先ず、プロテクショングリル。  周囲の丸いフレーム部分は樹脂製、中央部はスチール・パンチングといって薄いスチール板に細かい丸孔を打ち抜いてあり全体は黒く塗装され、全体的に丸いドーム型にプレスされている。  たしか台所に良く似たような材質のものがあったような気がする。   ステンの取っ手付きの網のようなもの・・・100円ショップに行けば・・・自作できたかも・・・ 

こんな風

厚みがフレーム12㎜、ドーム部8㎜、全体で20㎜あるので、横から見るとトンボの目が飛び出している、魚の目と言った方があってるか・・・  気になる音への影響をチェックしてみた。  ワシの耳では、グリルの無い時と付けた時の音の差は感じられない。  差は無いと言っておこう。  厳密にはグリルの網目に当った音波は多少の影響を受けているのだろうが、その差は人の耳では感じられないほどに小さい、ということだ。

こんな風になる。

さて、本命のFE103En。  波動もどきを自作しておられる多くのみなさんが、バスレフ用のユニットよりも推奨されているユニットである。  10㎝ フルレンジ、バックエンドホーン型用ということでEnの名称だが、取説によると標準の推奨エンクロージャーはなんとバスレフである。

FE103En マスク(コーン)の色がいいね。

早速、我が波動もどきの共鳴胴に取り付けてみた。 取り付けねじの穴はぴったりFF105WKとおんなじだからバッフル板に無用な穴を空けずとも済む。

先ず感じたのは、FE103Enの方がFF105WKよりも断然軽い。  FF105WKは重くて落っことしたくらいだ。 フレームがひん曲がったが、雑誌を噛ませて傷つけないようにプライヤーで曲がりを戻した。  共鳴胴にユニットを2つ付ける訳だから、そりゃ~軽い方が良いに決まっている。  

音の方はというと、ワシの個人的好みで言わせてもらうと、断然FF105WKの方が良いね。  低音部の響きが違う。  音に太さがある、重みがある、巾がある、って感じ。  なぜみなさんバスレフ用はダメだとおっしゃるのかワシには理解ができない。  今気が付いたがWKのWってまさかウーハー用っていう意味のネーミング?  かもね・・・でも105WKって高音域の伸びはすごい。  じゃ~フルレンジとしては最高の位置にあるんじゃないの?・・・だれかおせ~て・・・

FE103Enも悪くない。 中高音はきれいだし、全体的には大変良い音だと思う。  初めにこちらを聞いた人は、これで充分だと思うだろうと思う。  

何故本家の波動にこのユニットが選ばれたのか・・・なんて類推するに・・・多分次の2点ではないか?

重さと見た目。  キミマロも言っているが、何が大事かというと・・・見た目! (Jokeです)

低音の伸びは俄然FF105WKだよ。

さて、前回も書いたが、ダクトと定在波について、103の共鳴胴についても試してみた。

37㎜径12㎝ダクト取り付けの場合、

遠くで聞いている分には特に支障はない。  低音部が特に強化されているようには思えない。  ダクトに耳を近づけて聞くと、ダクト内に高音の定在波が住み着いているみたい。  ダクト外すとそれはなくなる。

37㎝径8㎝ダクト取り付けの場合、

少し低音が強調されるような気がするが、さほどでもない。  やはりダクト内に高音の定在波がいる。  ダクト外すとそれは無くなる。

ダクトなし(穴だけ)の場合、

うん、高音の定在波はいない。 低音の定在波がいるのだが、これは余韻として楽しむべきものなのか、定在波として忌み嫌うべきものなのか、迷いが生ずる。  そこで例の丸めたティッシュペーパーを4個ダクト穴から投入してみた。  わ~お、濁った音の中からピアノの弦の音が出てきた、って感じ。  次に、チェロの低音演奏を流してみた。  低音が響く。  この響きが余韻なのか定在波なのか・・・  え~い、ティッシュをもう一個奮発しよう!  今度は丸め方を弱く、ふんわりと握ったおにぎりのようにしてダクト穴に投入。  うん、この方がチェロの弦の音がはっきりする。  余韻も残っている。  ピアノ曲に変更して聞く、え~ピアノの弦ってこんな風に鳴ってたのか、という発見があったように思われる。  これまで余韻の中に埋もれていた弦の音がはっきり聞こえ、その弦が余韻(倍音か)を生み出すという関係が耳で感じられる。  アリガト~、ティッシュボール!

ダクトを付けると穴周辺の筒の振動が幾分か妨げられて聞こえる音の余韻が変わるのかもしれないね?

しばらく聞いていると、FF105WKの良さも忘れて、これ(FE103En)でもいいんじゃないの~、って思えてくる。

ということで、FF105WKは共鳴胴バスレフに、軽さ故にFE103Enは共鳴胴にとりつけることにした。  天井からつるすことを考えると、やはり軽い方が安全なような気がするから。

ところで、ワシはこのボイド管スピーカーの内部は紙のまま無塗装で使おうと思う。  考えるべきは、防虫対策である。  古い本をめくるとダニのような虫が色の変わった頁を這っていることがあるでしょ?  ああいう虫に住み着かれると困る。  ゴキブリなんぞに中で卵でも生まれちゃ~かなわんし・・・
音波で虫が付かなければいいんだが、年中ならしているわけでもないし・・・

そこで、防虫剤をティーパックに収めて内部に入れるってのはどうか、と考えている。  ムシューダパック吸音材!  それから丸めて入れてあるティッシュペーパーだが、エンクロージャーを完成させた後、いざ取り出す必要が生じたときに取り出せるようにしておかねばならないでしょう!ね?   ダクト穴からは取り出せませんよ。  貯金箱からコイン取り出したことあるでしょ?  だから、ティーパックには糸が付いているの。  

さらに、ティッシュボールの位置、ただ放り込む場合、バスレフのように設置形態が一定ならティッシュボールも同じ底の位置にあるだろうけれど、波動式になると、右に寄ってたり左に寄ってたりすると効果の程が変わって音も変わる、なんてことも考えられる。  だ・か・ら・ サウンドホールから糸でつるすムシューダティーパック、常に筒の中央部に鎮座していただけるように・・・

より低音を聞きたい方はFF105WKを、より軽いスピーカーを目指す方、見た目を重視する方はFE103Enが良いのではなかろ~か・・・

以上はあくまで個人の意見であります。

 

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