水曜日の久米テレビはホリエモンとそのまんまを呼んでいた。そのまんまは時間さえあればダボハゼみたいに無思慮にテレビに食いついて来るタレントだからテレビ界の大先輩たる久米さんには一目おいているということか、普段とは打って変わった慎重さで大した話は聞けなかった。唯一「(ホリエモンの)衆院選出馬には違和感があった」と本人に直接言っていたのは面白かったが、これも「あんたと一緒にされたらかなわない」というエクスキューズかも知れない。一方ホリエモンには福岡教授が面子をかけて(?)激しく喰らいついていたから議論もかなり白熱して興味深かった。最近のホリエモンは「blogを書く日々」だそうで、たまに(誰と何を話すのか知らないが)仕事もするそうである。blogの効用というか功罪についても番組内で議論があって、ホリエモンは当然肯定派だった。私自身もblogなしでは一日が成り立たない人間だ。が、そもそもインターネットを始めた四年前は『痛快いけいけヤースケ伝』(未完)という自作『葉書絵物語』のイラスト発表の場だったのが今これは後景に退き、入替わりに写真、ムービー、ミニアニメ、そしてこのblogのように勝手気ままな時事評論(?)などが主体になっている。私がインターネットを開始した際も(以前書いたので繰り返さないが)実は彼が社長だった頃のライブドアと大きな関係があった。それで『世はなべて有為転変の場』と思いきや、画面のホリエモンを見ていて、この人間は自身「亀ちゃん退治」の刺客として出馬した3年前の『郵政解散』当時で時間が止まっているのではないかと思った。今上告中の彼は当時の自分の立候補を肯定し竹中を讃えて・・それで終わりなのである。「ネット上では豚だとか何だとかボロクソに叩かれるので今は何を言われても驚かない」と言い、最後に「blogでしか反論出来なかったから番組に出られて良かった」とも言っていた。最近捕まった小室氏については拘束された被疑者のノウハウでも伝授したいのか「早急に面会したい」とどこかの週刊誌で言っている。テレビにも呼ばれればどんどん出たいそうで、『時代の寵児』から一転『独房』へ叩き込まれた彼としても、とにかく日々露出し続けて行かないとやがては忘れ去られてしまう運命だということだろうか。しかし今後超バブルの時代の再来でもない限り、所詮彼は『はや済んだ』過去の人のように私には思われる。 . . . 本文を読む