容疑者は3時間以上ずっとスーパーのトイレ付近にいたということである。メディアでは「類似画像検索機能」という防犯カメラの優秀性ばかりが強調されているが、それが現場の「人減らし」に繋がっていたのでは本末転倒も甚だしく、早い話管理側が彼の異様性をその3時間内で察知して、警備員が彼の付近を一回でも巡回していたら、彼は犯行を思い止まっていた可能性がある。人気の無いトイレで見知らぬ人物に強襲された幼児が騒がない筈はなく、騒がれた容疑者がパニックに陥って幼児の口を塞ぎ、空いた手で首を絞めるまでは、遺憾ながら充分想定出来る展開である。殺した後で「我に返って」今度は保身に走る。もし仮にスーパーとガソリンスタンドの防犯カメラが無かったら、こんなに早く容疑者が逮捕されることはなかっただろうが、しかしこれはあくまで「事後」のことである。成人女性に尋常な形でアタック出来ず、一人個室で内に籠って少女画像に欲望を託す若い男性は(多分)我々の想像する以上に多いのである。 . . . 本文を読む