本家ヤースケ伝

年取ってから困ること、考えること、興味を惹かれること・・の総集編だろうか。

術策。

2007-05-08 10:25:02 | 政治
 領収書添付の法改正容認 自民、5万円以上で '07/5/8(中国新聞)

 自民党は七日の役員会で、政治資金の透明化策をめぐり、資金管理団体の事務所費や光熱水費などで一件五万円以上の支出について、政治資金収支報告書への領収書添付を義務付ける政治資金規正法改正を容認することを決めた。七月の参院選をにらみ、添付義務付けの法改正で消極姿勢を続ければ「政治とカネ」問題での取り組み姿勢が問われかねないと判断、公明党案を事実上「丸のみ」することにした。

 自民、公明両党は週内にも政治資金に関する与党プロジェクトチームの会合で、資金管理団体の不動産所有の禁止措置を含めて正式合意し、同法改正案を議員立法で今国会に提出する。ただ六月二十三日の国会会期末が迫っており、成立は困難との見方が強い。

 安倍晋三首相(党総裁)は七日午後、自民党の石原伸晃・党改革実行本部長(幹事長代理)と官邸で協議し、公明党案に沿って与党合意を図ることを了承。石原氏はこの後の役員会で、人件費を除く経常経費(事務所費、光熱水費、備品・消耗品費)で一件五万円以上の支出について「領収書添付を義務付ける法改正を行い、国民の信頼に応えたい」と報告した。

 首相は記者団に「領収書を添付すべきとの国民の強い声がある。透明性をより高める観点から、添付の方向で検討するよう指示した」と述べた。

 自民党内では当初、政治活動の自由の保障やプライバシー保護の観点から領収書添付は「法改正ではなく党内規での義務付けにとどめるべきだ」との意見が強かった。しかし党執行部は参院選に向けて与党の結束を維持する必要性にも迫られて方針を転換した。

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 *↑ 上が一つ目の術策。センキョ目当てであることは一目瞭然。世論の批判をかわすこともだが、それよりも公明・学会の人たちに気持ち良く集票して貰うことの方が主眼だろう。抜け穴もあるし、時間切れ狙いもあってどうこう言えるようなものではない。「言ってみただけ」である。

 そもそも公明案の「5万円以上」の根拠はない。
 「この辺でどうでしょうか?ぶひひ」みたいな丼勘定である。
 民主案は確か「1万円以上」は領収書添付というものだったが、これだって「じゃあ9,900円だったら何も要らないのか?」と言われてしまうだろう。

 原則は「1円以上」であることはどこかの誰かも言っていた。
 公金の使途の問題であるから当然である。

 これを「政治活動の自由が損なわれる」と反対していたのが自民党である。
 いったい彼らはどういう政治活動をしているんだ?!
 いつも言うことだが「彼らのセンキョの基本は買収と供応にある」ことなどは、先の統一地方選関連の違反事例をちょこっとおさらいすればわかることである。

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安倍首相、靖国に供物奉納 中曽根氏以来約20年ぶり
2007年05月08日03時08分(朝日新聞)

 安倍首相が4月21~23日に行われた靖国神社の春季例大祭で、神前にささげる供え物を「内閣総理大臣」の肩書で奉納していたことが分かった。首相による奉納は中曽根元首相以来約20年ぶり。安倍首相は靖国参拝について「したか、しないか、申し上げるつもりはない」とあいまいな態度をとっているが、参列の代わりに供え物を奉納することで靖国神社への配慮を示したとみられる。

 同神社関係者によると、奉納したのは「真榊(まさかき)」と呼ばれる、神事に使うサカキの鉢植え1基。高さ2メートル近くあり、本殿に上がる木製階段の両脇にほかの真榊とともに並べられた。鉢に付けられた木札には「内閣総理大臣」と書かれた。

 例年、衆院議長をはじめ、日本遺族会や英霊にこたえる会の会長らも真榊を奉納しているが、首相は、85年に靖国参拝が問題化した中曽根氏(在任期間82~87年)の後は途絶えていた。小泉前首相は例大祭ではなく、自らが参拝した際に花を供えた。

 神社側が安倍首相側に参列の案内を送り、奉納を働きかけたところ、首相側が応じたという。奉納の費用は5万円という。

 靖国神社は招待者を対象に、毎年4月に春季、10月に秋季の例大祭を行っており、神社の儀式としては8月15日の終戦の日よりも重要視されている。安倍首相は官房長官だった昨年4月、例大祭の直前にひそかに同神社を参拝したことが明らかになっている。今回の例大祭は、中国の温家宝(ウェン・チアパオ)首相の訪日直後の時期だった。

 同神社関係者は「首相になり参拝を控える中、お気持ちを示されたのだと思う。ありがたい」と歓迎している。

 安倍事務所は朝日新聞の取材に対し、「思想信条に関するご質問には回答しておりません」としている。供え物の費用が私費か公費かも回答はなかった。

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 首相が靖国に真榊料奉納、先月の例大祭に「総理大臣」名で
5月8日3時7分配信 読売新聞

 安倍首相が4月下旬の靖国神社の春季例大祭に、真榊(まさかき)料として5万円を納めていたことが7日、分かった。

 「内閣総理大臣 安倍晋三」名で私費を出した。政府関係者が明らかにした。靖国神社に参拝する代わりに真榊料を出したと見られる。

 首相は官房長官時代の昨年4月に靖国神社に参拝したが、参拝の有無については公式には認めていない。

 安倍首相の靖国参拝については、首相就任前から中国は折に触れ警戒感を示していた。今回の内閣総理大臣名での奉納に対し、中国などからの反発も予想され、調整が進められている首相の訪中や中国の胡錦濤国家主席の来日にも影響を与える可能性がある。

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 *↑ 二つ目はこれ。
 四月下旬温家宝首相訪日直後の話を今になって出して来るなど、計算づくで小賢しいことであるが、まさに戦前回帰を目指す『不逞の輩』そのものである。

 そこで私の疑念だが、「中国はこのことを了解済だろうか?」という一点にあるのだが。

 「行かないんだからいいでしょう? 英霊に誠を捧げるためにちょっこっとお金を出すだけですよ。ね? オンちゃんたら、モー、知らない! うふっ」
 「私たちは《総理と閣僚は参拝するな》と言っているだけです・・。w」

 いずれにせよ「外圧」をではなく「内圧」こそを私は期待している。

 cf.『マッド・アマノのThe Parody Times
cf.『憎まれ愚痴



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