*詰将棋のルールについて、神吉六段は次のように説明している。↓
王手の連続であること。相手は最善の手で逃げること。最短で詰ませること。
*初心者に詰将棋を出題すると、まず自分が王手をかけた後「どう逃げる?」などと可愛いことをこちらに訊いて来たりするのだが、これは正しい解き方ではない。敵方の逃げ方や合い駒も全部自分で考えるのが詰め将棋である。あくまで「実戦」の真剣勝負を想定しているからだろう。実戦で「どう逃げる?」なんて訊いたら、相手は馬鹿にされたと感じて盤をひっくり返してしまうかも知れない。
そうは言ってもどうしても正解がわからなかったら盤と駒を持ち出して実際に盤上で動かしてみるしかない。詰め将棋に没頭すると盤面が頭に焼き付いてしまい、天井に局面が見えて来たりすればもう寝付けないからである。
それこそ「人間コンピューター」と化して、ありとあらゆる手を虱潰しに検討して行けば大概正解は出るだろうが、それで喜んで回答と照合してみたら自分の回答は見落としがあったなんてことはよくあることである。あちゃ~っ。
============
*マサルの詰将棋道場(監修:森信雄六段)は初心者向きかな。三手詰めのテスト問題集があります。
*初段を目指す 詰将棋・詰め将棋は中級者向きかも。
*伝統ある有名な詰将棋月刊誌『詰将棋パラダイス(通称詰パラ)』のHPは一度行って見て損はありませんよ。w
『神吉宏充六段の誰でもかかって来なさい』等、ここのリンク集は充実しています。
*『将棋おもちゃ箱』等大道詰将棋のサイトもありますね。
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*昔『月刊棋譜』というシンプルなパンフレットがあった。
検索にかけたら、『勝手に将棋トピックス』2005/09/21というところに以下の記述があった。↓
寺尾さんからコメントで教えていただいたのですが、2005年9月15日付の赤旗の「棋界メモ」に「将棋連盟が月刊棋譜に『無断転載やめよ』」という見出しの記事が出ていました。
日本将棋連盟は9日、月刊棋譜社(奈良県安堵町)にたいし、同社発行「月刊棋譜」誌は「新聞観戦記や詰将棋を無断転用し、著作権を侵害している」と是正を申し入れる文書を送った。
申し入れ書は観戦記や詰将棋の無断転用は著作権の侵害であり、観戦記を一部加工したり詰将棋の作者名を削除していることは著作者人格権の侵害だと指摘している。
そのうえで同社に活動を停止するか活動継続の場合は主催社や関係者の承認を得るように求め、10月15日までに対応の回答がなければ法的処置を考えるとしている。
============
*↑ 2005/08/08日に『月刊棋譜社』側が廃刊を表明した直後の翌9日に、将棋連盟から『抗議声明』があったという形だが、実際はその前に事前の折衝があって、いよいよ「最後通告」を突き付けられる寸前『月刊棋譜』の側が病気を理由に廃刊を声明したというのが実際の経緯ではなかったろうか。
私はこの廃刊を今の今まで知らなかった。あちゃ~っ。
私は今から40年くらい前、この雑誌というよりは薄っぺらなリーフレットを何回か購読したことがある。印刷法はあれは何と言うのだろうか、ガリ版刷りの一級上位のような簡素な印刷で、料金は郵便局で先払い、前金が切れる寸前赤い字で通知が来たのだった。w
内容は簡単に言うと、新聞将棋の切り抜きを簡略化してぎゅうぎゅう詰めにした『棋譜』の月別集大成で、上記の方が心配されているような『観戦記』の流用・盗用などはなかった。対局場近辺の観光案内だとか、或いは対局者がお昼に何を食べただとかいった記述は皆無で、ひたすら棋譜だけが掲載されていたのである。
連盟が言う『観戦記』とは各紙に掲載された日々の将棋欄全体を差しているのだろう。
ただ各局ごとに、途中図と終了図(だったと思う)の譜面が二つずつと好手・悪手・勝負手・敗着等への簡単な一行解説が付いていたから、それは新聞に載っていたものの転載だったろう。当時は(五大棋戦だったか)全棋戦が掲載されていたから、データの少ないアマには有難い存在だった。(赤旗の棋戦は載っていなかった。)
地方在住のファンにも将棋の情報が容易に手に入るようになってから『新聞棋譜』の価値は薄れたのだろう、やがて『月刊棋譜』は名前はそのままに年四回の季刊発行になって、私もそれを一、二回程度購読したような記憶がある。
『月刊棋譜』の広告だが、それを私は『将棋世界』と『近代将棋』の両方で見たような気がするがそれは錯覚であるとしてもいいが、連盟側はこの『最後通告』以前は何か『警告』に類することは発していたのだろうか。
仮に警告していたとしても、私は長い間に亘って連盟はこの流用を黙認していたのだと思う。著作権とかにうるさい時代になったのは最近のことである。
非情のようだが連盟の主張には一点の非もない。プロ即ち将棋連盟棋士たちは自分たちの棋譜を各新聞社等へ売って、その契約で基本的には生計を立てているのだから、そこに第三者が勝手に介在して(←たとえ新聞発表された後のものであったにせよ)それでビジネスなどは出来ないと考えるのが常道だろう。極論すれば、プロには棋譜以外の商品はないのである。
著作権のもう一方の当事者たる新聞社から許可を得ていたなら話は別だけど。
はあ? 扇子も売ってるって?
あれは余禄でしょ?
*ま、しかし囲碁と比べると、将棋界はけち臭いというのが私の本当の感想です。囲碁の碁譜(←将棋で言えば棋譜)は公開が進んでいて、著作権がどうのだとかいった「譜面の囲い込み」など念頭にないという感じがする。将棋では何故以下に書くような『幽玄の間』のようなサービスがないのか。将棋文化は棋士たちだけのものとでも思い上がっているのか?・・きりがないから今日のところはこれで勘弁してあげますが、上記『勝手に将棋トピックス』からは例の『渡辺竜王vsボナンザ』の当日のダイジェスト録画にも行けます。あれは随分とショーアップされた対局だったのですね。
ボナンザの開発者はもっと歳の行ったどこかのおっちゃんかと思っていましたが、お若いのには驚きました。(昔『ララミー牧場』『ローハイド』etc.と並んで『ボナンザ』というアメリカのTVドラマがあったのです。)
「勝つつもりで来ました」なんてなかなか言いますね。勝負はこれでなくっちゃ!
対する渡辺竜王の方も、「ボナンザ研究はプロでは僕が一番」とおっしゃるくらいですから、これはお客の呼べる方です♪
この対局に限らずブログでご自分の読み筋の一端を公開したりすれば『敵』に自分の情報を提供するわけだから、実戦では不利に働くと考えるのが普通でしょうが、竜王にはそんなことは眼中にないという感じで、太っ腹だなあ♪
これにも敬服いたしましたですよ。ぷいぷい。
何か頂戴っ! 駄目? あそ。
*ところで羽生さんて詩人や学者さんとしばしば対談するんだけど、blogはやってないんだろうかと思って検索してみたら、ちょっと古いデータだけど「若手座談会ーー羽生善治を囲んで大いに語る」(2002/07/01の『日経ビジネス』記事)というのがあって、ここでも結構興味深いことを発言していた。
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*先日日本棋院『幽玄の間』というところに登録して今は10日間の無料お試し期間中である。ここに入室するといろいろな碁譜があるから好きなものを選んで自分で並べることが出来る。対局も可能だが、私はするつもりはない。
この登録も、期限が切れても正会員になるつもりはない。囲碁を見たり打ったりする時間があるとはとても思われないからである。『パンダネット』というのも以前登録したが結局全然利用していない。
webの世界は広くて深いから、行きたいところへ全て行き、やりたいことは全てやるなどということは不可能だと思う。
王手の連続であること。相手は最善の手で逃げること。最短で詰ませること。
*初心者に詰将棋を出題すると、まず自分が王手をかけた後「どう逃げる?」などと可愛いことをこちらに訊いて来たりするのだが、これは正しい解き方ではない。敵方の逃げ方や合い駒も全部自分で考えるのが詰め将棋である。あくまで「実戦」の真剣勝負を想定しているからだろう。実戦で「どう逃げる?」なんて訊いたら、相手は馬鹿にされたと感じて盤をひっくり返してしまうかも知れない。
そうは言ってもどうしても正解がわからなかったら盤と駒を持ち出して実際に盤上で動かしてみるしかない。詰め将棋に没頭すると盤面が頭に焼き付いてしまい、天井に局面が見えて来たりすればもう寝付けないからである。
それこそ「人間コンピューター」と化して、ありとあらゆる手を虱潰しに検討して行けば大概正解は出るだろうが、それで喜んで回答と照合してみたら自分の回答は見落としがあったなんてことはよくあることである。あちゃ~っ。
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*マサルの詰将棋道場(監修:森信雄六段)は初心者向きかな。三手詰めのテスト問題集があります。
*初段を目指す 詰将棋・詰め将棋は中級者向きかも。
*伝統ある有名な詰将棋月刊誌『詰将棋パラダイス(通称詰パラ)』のHPは一度行って見て損はありませんよ。w
『神吉宏充六段の誰でもかかって来なさい』等、ここのリンク集は充実しています。
*『将棋おもちゃ箱』等大道詰将棋のサイトもありますね。
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*昔『月刊棋譜』というシンプルなパンフレットがあった。
検索にかけたら、『勝手に将棋トピックス』2005/09/21というところに以下の記述があった。↓
寺尾さんからコメントで教えていただいたのですが、2005年9月15日付の赤旗の「棋界メモ」に「将棋連盟が月刊棋譜に『無断転載やめよ』」という見出しの記事が出ていました。
日本将棋連盟は9日、月刊棋譜社(奈良県安堵町)にたいし、同社発行「月刊棋譜」誌は「新聞観戦記や詰将棋を無断転用し、著作権を侵害している」と是正を申し入れる文書を送った。
申し入れ書は観戦記や詰将棋の無断転用は著作権の侵害であり、観戦記を一部加工したり詰将棋の作者名を削除していることは著作者人格権の侵害だと指摘している。
そのうえで同社に活動を停止するか活動継続の場合は主催社や関係者の承認を得るように求め、10月15日までに対応の回答がなければ法的処置を考えるとしている。
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*↑ 2005/08/08日に『月刊棋譜社』側が廃刊を表明した直後の翌9日に、将棋連盟から『抗議声明』があったという形だが、実際はその前に事前の折衝があって、いよいよ「最後通告」を突き付けられる寸前『月刊棋譜』の側が病気を理由に廃刊を声明したというのが実際の経緯ではなかったろうか。
私はこの廃刊を今の今まで知らなかった。あちゃ~っ。
私は今から40年くらい前、この雑誌というよりは薄っぺらなリーフレットを何回か購読したことがある。印刷法はあれは何と言うのだろうか、ガリ版刷りの一級上位のような簡素な印刷で、料金は郵便局で先払い、前金が切れる寸前赤い字で通知が来たのだった。w
内容は簡単に言うと、新聞将棋の切り抜きを簡略化してぎゅうぎゅう詰めにした『棋譜』の月別集大成で、上記の方が心配されているような『観戦記』の流用・盗用などはなかった。対局場近辺の観光案内だとか、或いは対局者がお昼に何を食べただとかいった記述は皆無で、ひたすら棋譜だけが掲載されていたのである。
連盟が言う『観戦記』とは各紙に掲載された日々の将棋欄全体を差しているのだろう。
ただ各局ごとに、途中図と終了図(だったと思う)の譜面が二つずつと好手・悪手・勝負手・敗着等への簡単な一行解説が付いていたから、それは新聞に載っていたものの転載だったろう。当時は(五大棋戦だったか)全棋戦が掲載されていたから、データの少ないアマには有難い存在だった。(赤旗の棋戦は載っていなかった。)
地方在住のファンにも将棋の情報が容易に手に入るようになってから『新聞棋譜』の価値は薄れたのだろう、やがて『月刊棋譜』は名前はそのままに年四回の季刊発行になって、私もそれを一、二回程度購読したような記憶がある。
『月刊棋譜』の広告だが、それを私は『将棋世界』と『近代将棋』の両方で見たような気がするがそれは錯覚であるとしてもいいが、連盟側はこの『最後通告』以前は何か『警告』に類することは発していたのだろうか。
仮に警告していたとしても、私は長い間に亘って連盟はこの流用を黙認していたのだと思う。著作権とかにうるさい時代になったのは最近のことである。
非情のようだが連盟の主張には一点の非もない。プロ即ち将棋連盟棋士たちは自分たちの棋譜を各新聞社等へ売って、その契約で基本的には生計を立てているのだから、そこに第三者が勝手に介在して(←たとえ新聞発表された後のものであったにせよ)それでビジネスなどは出来ないと考えるのが常道だろう。極論すれば、プロには棋譜以外の商品はないのである。
著作権のもう一方の当事者たる新聞社から許可を得ていたなら話は別だけど。
はあ? 扇子も売ってるって?
あれは余禄でしょ?
*ま、しかし囲碁と比べると、将棋界はけち臭いというのが私の本当の感想です。囲碁の碁譜(←将棋で言えば棋譜)は公開が進んでいて、著作権がどうのだとかいった「譜面の囲い込み」など念頭にないという感じがする。将棋では何故以下に書くような『幽玄の間』のようなサービスがないのか。将棋文化は棋士たちだけのものとでも思い上がっているのか?・・きりがないから今日のところはこれで勘弁してあげますが、上記『勝手に将棋トピックス』からは例の『渡辺竜王vsボナンザ』の当日のダイジェスト録画にも行けます。あれは随分とショーアップされた対局だったのですね。
ボナンザの開発者はもっと歳の行ったどこかのおっちゃんかと思っていましたが、お若いのには驚きました。(昔『ララミー牧場』『ローハイド』etc.と並んで『ボナンザ』というアメリカのTVドラマがあったのです。)
「勝つつもりで来ました」なんてなかなか言いますね。勝負はこれでなくっちゃ!
対する渡辺竜王の方も、「ボナンザ研究はプロでは僕が一番」とおっしゃるくらいですから、これはお客の呼べる方です♪
この対局に限らずブログでご自分の読み筋の一端を公開したりすれば『敵』に自分の情報を提供するわけだから、実戦では不利に働くと考えるのが普通でしょうが、竜王にはそんなことは眼中にないという感じで、太っ腹だなあ♪
これにも敬服いたしましたですよ。ぷいぷい。
何か頂戴っ! 駄目? あそ。
*ところで羽生さんて詩人や学者さんとしばしば対談するんだけど、blogはやってないんだろうかと思って検索してみたら、ちょっと古いデータだけど「若手座談会ーー羽生善治を囲んで大いに語る」(2002/07/01の『日経ビジネス』記事)というのがあって、ここでも結構興味深いことを発言していた。
============
*先日日本棋院『幽玄の間』というところに登録して今は10日間の無料お試し期間中である。ここに入室するといろいろな碁譜があるから好きなものを選んで自分で並べることが出来る。対局も可能だが、私はするつもりはない。
この登録も、期限が切れても正会員になるつもりはない。囲碁を見たり打ったりする時間があるとはとても思われないからである。『パンダネット』というのも以前登録したが結局全然利用していない。
webの世界は広くて深いから、行きたいところへ全て行き、やりたいことは全てやるなどということは不可能だと思う。