農相事務所経費 あまりにも不透明すぎる『山陽新聞』社説。7/10.
安倍内閣で閣僚の不明朗な事務所経費問題が、またもや持ち上がっている。赤城徳彦農相(衆院茨城1区)の後援会事務所の会計処理に疑問が生じ、赤城氏は「問題ない」と潔白を強調する。しかし、裏付けとなる資料を明らかにしようとせず、説得力に欠ける対応と言わざるを得ない。
今回の問題は、赤城氏の政治団体「赤城徳彦後援会」に関してである。茨城県筑西市の両親が住む実家を主たる事務所として届け、一九九〇―二〇〇五年の十六年間に事務所費や光熱水費など計約一億二千三百万円の経常経費を計上していたが、後援会としての実体はなかったとする疑いが浮上した。
赤城氏は「(事務所は)初当選以来まさに拠点。付け替えや架空計上は全くない。ほかに水戸でも活動しており、(合算)計上している」と疑惑を全面否定した。
これに対し赤城氏の両親は当初、「家賃や光熱費はもらっておらず、事務所として使ったことはない」と赤城氏の主張と食い違う発言をした。その後、内容を赤城氏寄りに修正したが、不自然さは否めない。
経費の詳細な内訳について、赤城氏は公表しようとしない。これでは疑惑を晴らすことは無理だ。やましい点がないのなら領収書などの裏付け資料を出し、きちんと説明する必要がある。
安倍内閣になり閣僚の事務所費をめぐる問題が相次いで表面化している。佐田玄一郎前行政改革担当相は関係政治団体が架空事務所費を計上していた疑いが発覚し、昨年末に辞任した。松岡利勝前農相は不透明な光熱水費について国会で追及中に自殺した。
赤城氏は松岡氏の後任として、六月に農相に就任したばかりだ。「政治とカネ」の問題で国民の不信感が一段と強まる中、「またか」という感じである。
安倍晋三首相の任命責任も問われよう。首相は「赤城氏の説明で十分だろう」と擁護に回り、領収書などを示しての詳細な説明は必要ないとする。間近に迫った参院選を意識し、早く幕引きしたいだけと批判されても仕方あるまい。首相こそ率先して国民が納得のいく対応を求めるべきではないか。
先の国会で自民党などの与党が成立させた改正政治資金規正法の不備も指摘される。政治家の資金管理団体に限り五万円以上の経常経費に領収書添付を義務付けたが、今回の後援会事務所は対象外だ。改正法の実効性が早くも疑問視されている。ザル法といわれるようでは、与党が改正の成果を誇ることはできない。
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*歴史はまさしく二度繰り返す。一度目は悲劇として(←松岡だ!)、二度目は喜劇として(←これが今回の赤城だ!)。
↑ この山陽新聞社説の指摘する通りで、何ら疚しいところがないなら自ら進んで領収書明細を公表すべきなのだ。疑われているのは赤城であって、疑われている当の本人が「自分が潔白だというのだから自分は潔白だ」などという理屈を誰が通すか。舐めるんじゃねえぞ。
「他の議員へ気兼ねしている(はあ?)」などということなら、自民全体が怪しい金の使い方をしていることを証明することになってしまうんだぞ。わかって言っているのか?ったく、三代目はアカンなあ!
松岡同様、この男も執行部から「これ以上喋るな!《適正に処理している》で押し通せ!」と厳命されているのだろうか?!
ここまで来ると、まるで再生ビデオの世界である。
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安倍内閣で閣僚の不明朗な事務所経費問題が、またもや持ち上がっている。赤城徳彦農相(衆院茨城1区)の後援会事務所の会計処理に疑問が生じ、赤城氏は「問題ない」と潔白を強調する。しかし、裏付けとなる資料を明らかにしようとせず、説得力に欠ける対応と言わざるを得ない。
今回の問題は、赤城氏の政治団体「赤城徳彦後援会」に関してである。茨城県筑西市の両親が住む実家を主たる事務所として届け、一九九〇―二〇〇五年の十六年間に事務所費や光熱水費など計約一億二千三百万円の経常経費を計上していたが、後援会としての実体はなかったとする疑いが浮上した。
赤城氏は「(事務所は)初当選以来まさに拠点。付け替えや架空計上は全くない。ほかに水戸でも活動しており、(合算)計上している」と疑惑を全面否定した。
これに対し赤城氏の両親は当初、「家賃や光熱費はもらっておらず、事務所として使ったことはない」と赤城氏の主張と食い違う発言をした。その後、内容を赤城氏寄りに修正したが、不自然さは否めない。
経費の詳細な内訳について、赤城氏は公表しようとしない。これでは疑惑を晴らすことは無理だ。やましい点がないのなら領収書などの裏付け資料を出し、きちんと説明する必要がある。
安倍内閣になり閣僚の事務所費をめぐる問題が相次いで表面化している。佐田玄一郎前行政改革担当相は関係政治団体が架空事務所費を計上していた疑いが発覚し、昨年末に辞任した。松岡利勝前農相は不透明な光熱水費について国会で追及中に自殺した。
赤城氏は松岡氏の後任として、六月に農相に就任したばかりだ。「政治とカネ」の問題で国民の不信感が一段と強まる中、「またか」という感じである。
安倍晋三首相の任命責任も問われよう。首相は「赤城氏の説明で十分だろう」と擁護に回り、領収書などを示しての詳細な説明は必要ないとする。間近に迫った参院選を意識し、早く幕引きしたいだけと批判されても仕方あるまい。首相こそ率先して国民が納得のいく対応を求めるべきではないか。
先の国会で自民党などの与党が成立させた改正政治資金規正法の不備も指摘される。政治家の資金管理団体に限り五万円以上の経常経費に領収書添付を義務付けたが、今回の後援会事務所は対象外だ。改正法の実効性が早くも疑問視されている。ザル法といわれるようでは、与党が改正の成果を誇ることはできない。
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*歴史はまさしく二度繰り返す。一度目は悲劇として(←松岡だ!)、二度目は喜劇として(←これが今回の赤城だ!)。
↑ この山陽新聞社説の指摘する通りで、何ら疚しいところがないなら自ら進んで領収書明細を公表すべきなのだ。疑われているのは赤城であって、疑われている当の本人が「自分が潔白だというのだから自分は潔白だ」などという理屈を誰が通すか。舐めるんじゃねえぞ。
「他の議員へ気兼ねしている(はあ?)」などということなら、自民全体が怪しい金の使い方をしていることを証明することになってしまうんだぞ。わかって言っているのか?ったく、三代目はアカンなあ!
松岡同様、この男も執行部から「これ以上喋るな!《適正に処理している》で押し通せ!」と厳命されているのだろうか?!
ここまで来ると、まるで再生ビデオの世界である。
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