本家ヤースケ伝

年取ってから困ること、考えること、興味を惹かれること・・の総集編だろうか。

在特会のヘイトスピーチ。

2014-07-08 17:46:31 | 社会
 以下は毎日新聞からの引用である。 ↓

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朝鮮学校授業妨害:街宣損賠訴訟 ヘイトスピーチ断罪 「心に傷、もうやめて」在日関係者ら歓声
毎日新聞 2014年07月08日 東京夕刊

 ヘイトスピーチは違法な人種差別--。京都の朝鮮学校周辺で繰り広げられた過激な街宣活動を、大阪高裁も厳しく断罪した。今も各地で続く差別的なデモや街宣。朝鮮学校の関係者らは「多くの人の心を傷付ける言動はもうやめてほしい」と訴えた。【堀江拓哉、向畑泰司、椋田佳代】

 午前11時過ぎ、大阪高裁の202号法廷。判決が言い渡されると、満席になった傍聴席からは拍手が湧き起こった。朝鮮学校の関係者には小さくガッツポーズし、「よし」と言って喜ぶ人の姿もあった。

 「子どもたちの静かな日常を奪われた怒りを分かってほしい」。長女が京都朝鮮第一初級学校5年生だった朴貞任(パクチョンイム)さん(46)はこの日、ヘイトスピーチへの厳しい司法判断を期待して裁判所に足を運んだ。

 2009年12月4日のことだった。「在日特権を許さない市民の会」(在特会)の会員らが学校前に姿をみせた。拡声機を使って怒声を浴びせる街宣活動は1時間近く続いた。「怖い」「学校に行きたくない」。学校にいた子どもの心に深い傷が残った。

 我が子の笑顔を取り戻そうと、保護者たちは登下校時に見守ったり、校内行事などを通じて励ましたりしたが、傷は今も癒えていないという。この日の判決について朴さんは「自分たちの主張が全て受け入れられ、今はほっとしています」と話し、他の保護者と握手した。

 在特会による街宣活動の際、子ども3人の保護者として現場に駆け付けた龍谷大法科大学院教授の金尚均(キムサンギュン)さん(47)は、がなり立てるような怒号が今も耳から離れない。「今回の出来事が日本人と在日朝鮮人が共にどう生きていくのか、語り合うきっかけになれば」と話した。

 判決後、大阪市内で記者会見した原告の京都朝鮮学園(京都市)、孫智正(ソンチジョン)理事長(57)は「在日コリアンに対する差別や偏見に影響されることなく、正義を貫徹した裁判官に感謝と敬意の念を伝えたい。今回の判決が、差別を許さないという日本社会の動きを後押しすることを期待する」と語った。

 弁護団の豊福誠二弁護士(京都弁護士会)は「1審以上に踏み込んだ判断。原告の気持ちに応えたものになっていて感動した」と判決を評価した。

 ◇在特会会長、判決に淡々

 在特会側は高田(通称・桜井)誠会長らが法廷を訪れた。被告側の席に座った高田会長は裁判長をじっと見つめ、淡々とした表情で判決を聞いていた。

 閉廷後、高田会長は法廷の外にいた関係者約20人に対し、「絶対に諦めず楽天的にやっていこう。世の中が変わる原動力になる」と話した。

 在特会は1審判決後も街宣活動を続けており、今後の予定をホームページ上に記載している。8日夕にも大阪市内で朝鮮学校について取り上げるデモが別団体主催で行われる予定という。

 一方、法廷では判決言い渡し直後、傍聴者の女性が立ち上がり、裁判長に向かって「日本の司法は終わった。恥を知れ」と叫び、退廷した。

 代理人の徳永信一弁護士(大阪弁護士会)は判決について「政治的な表現の自由の行使形態を高裁が軽視したのは残念。高額な慰謝料を認めると、デモや政治活動が萎縮してしまう。最高裁で改めて判断を求めたい」と上告する考えを明らかにした。

 ◇1審判決後、大久保でデモなし

 「在日特権を許さない市民の会」(在特会)は在日韓国・朝鮮人に特別永住資格を認める入管特例法の廃止を掲げ、2006年ごろに設立された。朝鮮学校への補助金など「特権の廃止」を街宣活動などで訴えている。ホームページによると北海道から鹿児島まで35支部があり、会員数は1万4000人以上。公安当局は「国内最大の右派系市民グループ」として注視している。

 警察庁は昨年12月にまとめた報告書で、在特会などを念頭に「極端な民族主義・排外主義に基づき活動する右派系グループの活動が広域化している」と指摘。これに対抗するグループの抗議活動も先鋭化している。

 公安当局によると、在特会の街宣活動は昨年10月の京都地裁判決後も各地で散発的に続いているが、デモの表現は和らいでいる。東京都内では一昨年ごろから新宿・大久保地区でのデモが頻発し社会問題となったが、京都地裁判決後は実施されていない。【岸達也】

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ことば:ヘイトスピーチ
毎日新聞 2014年07月08日 東京夕刊

 ◇ヘイトスピーチ

 特定の人種や民族への憎悪や差別をあおる言動。数年前から、在日コリアンが多い東京・新大久保や大阪・鶴橋で繰り返されている。英仏独など欧州主要国は刑事罰を科しているが、日本や米国は表現の自由などを理由に法規制には慎重だ。

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 以上毎日新聞からの引用終わり。
 在特会は「国内最大の右派系《市民》グループ」で会員数は1万4000人以上ということであるが、要は人種差別主義者・民族排外主義者(要するにチンピラ右翼)の寄せ集めである。まともな人間なら国籍だ血統だと言って人を罵ったり腐したり、ましてや攻撃の的にしたりはしない。
 在特会のHPに行ってみたが、結構手広く全国で活動しているようである。
(使用画像は岩波新書:師岡康子著『ヘイトスピーチとは何か』から無断で借用しました。w)


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