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死の淵を彷徨(さまよ)う、夫婦愛(めおとあい)
夫はこれからも、妻を愛し続ける
製作: 2012年/イギリス
監督: ドミニク・ブラント
出演: ドミニク・ブラント、ジョアンナ・ミッチェル
再生時間: 82分
アレックスは、妻メグとの冷えきっている関係を修復するため、夫婦水入らずで田舎町の別荘にやって来た。ふたりきりの時間が静かに流れるが、依然として会話もままならなかった。そして翌朝、一人でジョギングに出掛けたメグが、血相を変えて別荘に戻って来る。いきなり血まみれの凶暴な男に襲われたというのだ。腕と足には無残にも噛まれた跡がある。何故か警察や病院への電話は通じず、アレックスは呆然としながらも顔面蒼白になったメグをベッドに寝かし付ける。しかし、体調が全く戻らないメグは、突如唸り声を上げながらアレックスに襲い掛かって来た…。
2012, Mitchell Brunt Films Ltd(以上はpictionの解説である。)
cf.YouTubeは⇒こちら。
画像は⇒こちら。
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これも筋立てが強引過ぎて、話があまりにも飛躍し過ぎていた。
以下ネタバレ気味にストーリーを話すと:ネットで探し当てたというとある田舎町の山荘へ、夫婦で混雑したハイウェイを走り抜けて到着するのだが、途中血塗られたボンネットの無人車をそれと気づかず単なる乱暴な不法駐車と見誤ったままスルーするのだが、これが今後の展開を暗示する伏線となっていた。
別荘に着いた夜、二人は今後の生活設計などを話し合うのだが不調に終わり、翌朝夫が自分の携帯の電源を(対話の邪魔になるからと)落として隠していたことを知ったスポーツジムに通う細君が(彼女は携帯依存症とも呼ぶべきマニアックな性格だった)怒って不慣れな道を一人でランニングに出てしまうところから事態は急展開し、以下はバンパイヤか肉食獣かという類の「人類滅亡」「この世の終末」的ストーリーにいきなり持ち込まれてしまうのである。終末部にも一片の救いも感じられない、怖いというかおぞましいというか、私にはそういう類のなんとも食えない映画だった。