
ロシアの炭鉱事故、死者106人に=ソ連崩壊後最悪級の惨事
2007年3月21日(水)00:25 * 時事通信
【ウリヤノフスク炭鉱(ロシア・ケメロボ州)20日】ロシア・シベリア南西部ケメロボ州のウリヤノフスク炭鉱で19日に発生したガス爆発事故で、非常事態省スポークスマンは20日、これまでに106人の遺体が収容され、93人が救出されたが、4人の安否が不明となっており、捜索・救出作業が続いていると語った。炭鉱事故では1991年のソ連崩壊後、最悪級の惨事となった。
トゥレーエフ同州知事の報道官は「坑内の通気状態が悪く、出水もあるほか、多くの場所が破壊されており、捜索活動は難航している」と指摘。プーチン大統領の指示で現地入りしたショイグ非常事態相は記者団に「できるだけ多くの生存者を見つけ出したい」と語った。
炭鉱では、酸素ボンベを背負った救助隊員が徹夜で捜索・救出作業を続ける一方、炭鉱入り口付近には内務省部隊員などが配置され、犠牲となった労働者の遺族らは敷地内に入るのを阻止された。坑口の外には十数台の救急車が待機し、負傷者が地元病院に運ばれていた。
同炭鉱は最新の安全装備を整えていたといわれる。また、爆発発生当時には鉱山の経営陣が新規株式公開に向けた調査のため訪れていたとされる英国人の監査法人職員とともに坑内にいた。トゥレーエフ知事によれば、事故により経営陣の大部分に当たる20人が死亡したという。〔AFP=時事〕
============
死者78人に ロシアの炭坑爆発、ガス濃度の警告無視か
2007年3月20日(火)10:06 * 朝日新聞
ロシア西シベリアのケメロボ州ノボクズネツクにあるウリヤノフスカヤ炭鉱で19日に起きた爆発事故による死者は、同州当局の調査で20日未明までに78人に達した。現地からの報道では、坑内の天井が崩落したうえ、煙が充満しており、救出作業は難航している。
同炭鉱は02年10月にプーチン大統領が50歳を迎えたのを記念して開業し、最新の設備を持つ。しかし、ガゼータ紙によると、05年に坑内のメタン・ガス濃度が多くの場所で基準を超えているとの指摘を安全監視機関から受けたものの、炭鉱を経営する会社は「基準違反の大部分は安全性に問題はない」とし、操業を続けていたという。
同紙などによると、事故現場は深さ約200メートルの坑内。英国製の新しい安全装置の点検をしていてメタン・ガス濃度の急上昇を検知、爆発が起きた。ガスのたまった空洞を作業員が掘削した可能性も指摘されている。
ロシア最大のクヅネツク炭田に位置するケメロボ州では採算性の低い炭鉱施設の老朽化が進み、97年12月にもメタン・ガスの爆発で67人が死亡するなど大きな事故がたびたび起きている。ウリヤノフスカヤ炭鉱自体は年間300万トンを採取しても70年間の操業が可能という優良鉱だが、今回の事故は近年ではロシア最大規模のものとなった。
============
*私が昔「地理」で教わった情報ではロシアや中国の炭鉱と言えば「露天掘り」というイメージだが情報が古過ぎるということだろうか。
それにしても「最新の安全装置」を備えた炭鉱で百人を超える死者を出したというのだからこちらは唖然とするばかりである。この事故も原因究明が進めば当然「人災」としての性格が浮き彫りになって来るだろう。ガス爆発で一挙に百人の人々の生命が失われても構わないとする炭鉱などあり得ないからである。
亡くなられた方、その遺族の方々に謹んでお悔やみ申し上げます。合掌。
============
「中外製薬からのお知らせ」
現在、中外製薬では患者様・ご家族・周囲の方々に以下のことをお伝えいただくよう、医療機関にお願いしております。
タミフル®を服用される患者様・ご家族・周囲の方々へ
インフルエンザ治療薬、タミフル®の副作用は腹痛、下痢、嘔気などの消化器症状や発疹などの皮膚症状が主なものです。また、精神神経系の副作用※も報告されています。
しかし、精神神経系の症状はインフルエンザそのものが原因となっているケースもあり、インフルエンザによるものか、タミフル®によるものか、の鑑別がつかないのが現状です。
こうしたことから、ご家族・周囲の方々におかれましては患者様の様態に十分にご注意いただき、気になる症状が見られましたら、医師・薬剤師にご相談下さるよう、お願い申し上げます。
※意識がぼんやりする、意識がなくなる、うわごとを言ったり興奮したりする、普段と違うとっぴな行動をとる、幻覚が見える、妄想、けいれん等があります
============
タミフルの研究班から外して 寄付の2教授、遺族らが要望
2007年3月19日(月)19:44 * 共同通信
インフルエンザ治療薬「タミフル」を服用後に異常行動で死亡した人の遺族らでつくる「薬害タミフル脳症被害者の会」は19日、輸入販売元の中外製薬から自分の講座あてに寄付を受けた横田俊平横浜市立大教授ら2人を、厚生労働省研究班から外すよう文書で要望した。横田教授が主任の研究班は昨年10月、患者2800人を対象に「タミフル服用の有無によって異常行動の現れ方に差は見られない」と公表。
============
治療薬「タミフル」、10代の服用制限 厚労省指示
2007年3月21日(水)03:03 * 朝日新聞
厚生労働省は21日未明、インフルエンザ治療薬「タミフル」服用後、自宅の2階から転落する事故が新たに2件発生したとして、輸入販売元の「中外製薬」(本社・東京)に対し、添付文書の警告欄に「10歳以上の未成年の患者に、原則として使用を差し控えること」を書き加え、医療関係者に緊急安全性情報を出して注意喚起するよう指示したと発表した。事実上、10歳代の使用をほぼ制限する措置となる。
厚労省は21日午前零時から、同省で緊急の記者会見を開いた。中外製薬幹部も同席した。
説明によると、2件の異常行動は20日、同省に報告された。12歳の男児が2月7日、37・8度の発熱があり、医療機関でインフルエンザB型と診断された。昼と夜にタミフルを飲み、8日午前2時ごろ、素足で外に出て、近くの駐車場へ走り出した。父親が家に入れたが、2階の窓から飛び降り、右ひざを骨折した。入院後、独り言や、突然笑い出すなどの症状がみられたという。
別の12歳の男児は3月18日に発熱。19日、インフルエンザB型と診断され、2度タミフルを服用、同午後11時半ごろ、家で就寝したが、約30分後に突然2階に駆け上がり、母親に連れ戻された。その後もう一度2階に上がり、家族が追いかけたが間に合わず、ベランダから飛び降りた。右足のかかとを骨折した。
いずれも、命には別条がないものの、本人に飛び降りた時のはっきりした記憶はないという。
同省は使用制限のほかに、自宅にいる際には「少なくとも2日間、保護者は未成年者が1人にならない配慮することについて患者・家族に説明する」とも加える。
医師ら向けの緊急安全性情報の配布を厚労省が指示するのは04年3月以来。中外製薬の上野幹夫副社長は「指導にもとづき速やかに実行したい。今週中にはタミフルの納入先に周知徹底したい」と話した。
============
厚労省課長、中外製薬に天下り 医薬品担当 国会で質疑
2007年3月20日(火)20:51 * 朝日新聞
厚生労働省で医薬品の販売許可や副作用認定などを担当していた元課長(58)が退職後、中外製薬(本社・東京)に天下っていたことがわかった。20日の参院厚生労働委員会で共産党の小池晃氏が指摘した。国家公務員は離職後2年間、在職中に密接な関係があった企業に勤められないが、元課長の場合、2年を超えていた。柳沢厚労相は「法的に問題はなく、薬事行政がゆがめられることはない」と述べた。
同省によると、元課長は医薬安全局安全対策課長や医薬局審査管理課長などを務め03年8月に退職。財団法人に2年1カ月勤めた後、中外製薬に移ったという。
中外製薬はインフルエンザ治療薬「タミフル」の輸入販売元。薬の服用と異常行動との関連が指摘されており、厚労省研究班が調べている。同社は「職歴や知識などを総合的にみて貢献しうる人材と判断して採用した」と話している。
============
*タミフル関連記事は多いので全部は引用出来ない。
中外製薬に至っては「インフルエンザで脳神経が冒されるのだ」とまで言っている。ことは中外製薬に限らないのだろうが、あちこちに紐付きの研究者がうじゃうじゃいるのである。
厚生労働省医薬局から(きっちり二年一ヶ月迂回してから)中外製薬に天下った役人もいる。官僚どもも概ね紐付きなのだ。貧乏人や下々の者らはいいようにやられているよ。
「法的に問題がない」って、馬鹿野郎! 人間的に問題があるだろうよ。
「李下に冠を正さず」という点では「性善説を捨てて性悪説に立て」などという議論も度々繰り返されるが、これはあまり意味がないと思う。人間は善でも悪でもない。いいことも悪いこともやるから人間なのである。
cf.薬害タミフル脳症被害者の会
2007年3月21日(水)00:25 * 時事通信
【ウリヤノフスク炭鉱(ロシア・ケメロボ州)20日】ロシア・シベリア南西部ケメロボ州のウリヤノフスク炭鉱で19日に発生したガス爆発事故で、非常事態省スポークスマンは20日、これまでに106人の遺体が収容され、93人が救出されたが、4人の安否が不明となっており、捜索・救出作業が続いていると語った。炭鉱事故では1991年のソ連崩壊後、最悪級の惨事となった。
トゥレーエフ同州知事の報道官は「坑内の通気状態が悪く、出水もあるほか、多くの場所が破壊されており、捜索活動は難航している」と指摘。プーチン大統領の指示で現地入りしたショイグ非常事態相は記者団に「できるだけ多くの生存者を見つけ出したい」と語った。
炭鉱では、酸素ボンベを背負った救助隊員が徹夜で捜索・救出作業を続ける一方、炭鉱入り口付近には内務省部隊員などが配置され、犠牲となった労働者の遺族らは敷地内に入るのを阻止された。坑口の外には十数台の救急車が待機し、負傷者が地元病院に運ばれていた。
同炭鉱は最新の安全装備を整えていたといわれる。また、爆発発生当時には鉱山の経営陣が新規株式公開に向けた調査のため訪れていたとされる英国人の監査法人職員とともに坑内にいた。トゥレーエフ知事によれば、事故により経営陣の大部分に当たる20人が死亡したという。〔AFP=時事〕
============
死者78人に ロシアの炭坑爆発、ガス濃度の警告無視か
2007年3月20日(火)10:06 * 朝日新聞
ロシア西シベリアのケメロボ州ノボクズネツクにあるウリヤノフスカヤ炭鉱で19日に起きた爆発事故による死者は、同州当局の調査で20日未明までに78人に達した。現地からの報道では、坑内の天井が崩落したうえ、煙が充満しており、救出作業は難航している。
同炭鉱は02年10月にプーチン大統領が50歳を迎えたのを記念して開業し、最新の設備を持つ。しかし、ガゼータ紙によると、05年に坑内のメタン・ガス濃度が多くの場所で基準を超えているとの指摘を安全監視機関から受けたものの、炭鉱を経営する会社は「基準違反の大部分は安全性に問題はない」とし、操業を続けていたという。
同紙などによると、事故現場は深さ約200メートルの坑内。英国製の新しい安全装置の点検をしていてメタン・ガス濃度の急上昇を検知、爆発が起きた。ガスのたまった空洞を作業員が掘削した可能性も指摘されている。
ロシア最大のクヅネツク炭田に位置するケメロボ州では採算性の低い炭鉱施設の老朽化が進み、97年12月にもメタン・ガスの爆発で67人が死亡するなど大きな事故がたびたび起きている。ウリヤノフスカヤ炭鉱自体は年間300万トンを採取しても70年間の操業が可能という優良鉱だが、今回の事故は近年ではロシア最大規模のものとなった。
============
*私が昔「地理」で教わった情報ではロシアや中国の炭鉱と言えば「露天掘り」というイメージだが情報が古過ぎるということだろうか。
それにしても「最新の安全装置」を備えた炭鉱で百人を超える死者を出したというのだからこちらは唖然とするばかりである。この事故も原因究明が進めば当然「人災」としての性格が浮き彫りになって来るだろう。ガス爆発で一挙に百人の人々の生命が失われても構わないとする炭鉱などあり得ないからである。
亡くなられた方、その遺族の方々に謹んでお悔やみ申し上げます。合掌。
============
「中外製薬からのお知らせ」
現在、中外製薬では患者様・ご家族・周囲の方々に以下のことをお伝えいただくよう、医療機関にお願いしております。
タミフル®を服用される患者様・ご家族・周囲の方々へ
インフルエンザ治療薬、タミフル®の副作用は腹痛、下痢、嘔気などの消化器症状や発疹などの皮膚症状が主なものです。また、精神神経系の副作用※も報告されています。
しかし、精神神経系の症状はインフルエンザそのものが原因となっているケースもあり、インフルエンザによるものか、タミフル®によるものか、の鑑別がつかないのが現状です。
こうしたことから、ご家族・周囲の方々におかれましては患者様の様態に十分にご注意いただき、気になる症状が見られましたら、医師・薬剤師にご相談下さるよう、お願い申し上げます。
※意識がぼんやりする、意識がなくなる、うわごとを言ったり興奮したりする、普段と違うとっぴな行動をとる、幻覚が見える、妄想、けいれん等があります
============
タミフルの研究班から外して 寄付の2教授、遺族らが要望
2007年3月19日(月)19:44 * 共同通信
インフルエンザ治療薬「タミフル」を服用後に異常行動で死亡した人の遺族らでつくる「薬害タミフル脳症被害者の会」は19日、輸入販売元の中外製薬から自分の講座あてに寄付を受けた横田俊平横浜市立大教授ら2人を、厚生労働省研究班から外すよう文書で要望した。横田教授が主任の研究班は昨年10月、患者2800人を対象に「タミフル服用の有無によって異常行動の現れ方に差は見られない」と公表。
============
治療薬「タミフル」、10代の服用制限 厚労省指示
2007年3月21日(水)03:03 * 朝日新聞
厚生労働省は21日未明、インフルエンザ治療薬「タミフル」服用後、自宅の2階から転落する事故が新たに2件発生したとして、輸入販売元の「中外製薬」(本社・東京)に対し、添付文書の警告欄に「10歳以上の未成年の患者に、原則として使用を差し控えること」を書き加え、医療関係者に緊急安全性情報を出して注意喚起するよう指示したと発表した。事実上、10歳代の使用をほぼ制限する措置となる。
厚労省は21日午前零時から、同省で緊急の記者会見を開いた。中外製薬幹部も同席した。
説明によると、2件の異常行動は20日、同省に報告された。12歳の男児が2月7日、37・8度の発熱があり、医療機関でインフルエンザB型と診断された。昼と夜にタミフルを飲み、8日午前2時ごろ、素足で外に出て、近くの駐車場へ走り出した。父親が家に入れたが、2階の窓から飛び降り、右ひざを骨折した。入院後、独り言や、突然笑い出すなどの症状がみられたという。
別の12歳の男児は3月18日に発熱。19日、インフルエンザB型と診断され、2度タミフルを服用、同午後11時半ごろ、家で就寝したが、約30分後に突然2階に駆け上がり、母親に連れ戻された。その後もう一度2階に上がり、家族が追いかけたが間に合わず、ベランダから飛び降りた。右足のかかとを骨折した。
いずれも、命には別条がないものの、本人に飛び降りた時のはっきりした記憶はないという。
同省は使用制限のほかに、自宅にいる際には「少なくとも2日間、保護者は未成年者が1人にならない配慮することについて患者・家族に説明する」とも加える。
医師ら向けの緊急安全性情報の配布を厚労省が指示するのは04年3月以来。中外製薬の上野幹夫副社長は「指導にもとづき速やかに実行したい。今週中にはタミフルの納入先に周知徹底したい」と話した。
============
厚労省課長、中外製薬に天下り 医薬品担当 国会で質疑
2007年3月20日(火)20:51 * 朝日新聞
厚生労働省で医薬品の販売許可や副作用認定などを担当していた元課長(58)が退職後、中外製薬(本社・東京)に天下っていたことがわかった。20日の参院厚生労働委員会で共産党の小池晃氏が指摘した。国家公務員は離職後2年間、在職中に密接な関係があった企業に勤められないが、元課長の場合、2年を超えていた。柳沢厚労相は「法的に問題はなく、薬事行政がゆがめられることはない」と述べた。
同省によると、元課長は医薬安全局安全対策課長や医薬局審査管理課長などを務め03年8月に退職。財団法人に2年1カ月勤めた後、中外製薬に移ったという。
中外製薬はインフルエンザ治療薬「タミフル」の輸入販売元。薬の服用と異常行動との関連が指摘されており、厚労省研究班が調べている。同社は「職歴や知識などを総合的にみて貢献しうる人材と判断して採用した」と話している。
============
*タミフル関連記事は多いので全部は引用出来ない。
中外製薬に至っては「インフルエンザで脳神経が冒されるのだ」とまで言っている。ことは中外製薬に限らないのだろうが、あちこちに紐付きの研究者がうじゃうじゃいるのである。
厚生労働省医薬局から(きっちり二年一ヶ月迂回してから)中外製薬に天下った役人もいる。官僚どもも概ね紐付きなのだ。貧乏人や下々の者らはいいようにやられているよ。
「法的に問題がない」って、馬鹿野郎! 人間的に問題があるだろうよ。
「李下に冠を正さず」という点では「性善説を捨てて性悪説に立て」などという議論も度々繰り返されるが、これはあまり意味がないと思う。人間は善でも悪でもない。いいことも悪いこともやるから人間なのである。
cf.薬害タミフル脳症被害者の会