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1.実録・夜桜銀次 第1部
金久美子(キムクミジャ)という女優さんが汚れ役で出ているが、昔私は彼女を東京都下の黒テントの公演で見たことがある。きれいな人だった。ポッ。今回寅さん映画に出ている不破万作は紅テント出身だし、他にも根津甚八とか小林薫とか、いわゆる「アングラ」からメジャーに進出した役者さんは多い。
実録・夜桜銀次(2001) - goo 映画
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2.伊賀忍法帖
角川映画も当時は既成の映画会社とは違う切り口の娯楽作品をいろいろ作っていたわけであるが、この映画では「角川三人娘」(←角川映画が雑誌や映画、あるいは音楽といったメディアミックスの手法で売り出していた三人の女優「薬師丸ひろ子」「原田知世」「渡辺典子」のこと。byはてな)の一人=渡辺典子が一人三役の主演級で大活躍している。この人は私は応援していたけれどピークが短かったし、何故かあんまり売れなかったように思う。理由を今考えると、1.背が低い。2.きれいだけど表情の変化に乏しく演技力が不足気味だ。3、歌もそれほどうまくない・・といったあたりがあげられる。芸能界で永らく支持されるのは大変なことなのであるってか、ぁそ。
寅さん映画の源公役の佐藤蛾次郎が、妖術僧の一人「水呪坊」として出演している。とりもちのような唾液を吹いて主人公の忍者(真田広之)を苦しめるのである。
伊賀忍法帖(1982) - goo 映画
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3.男はつらいよ(シリーズ第42作) ぼくの伯父さん
この作品では一見マドンナがいないような感じ?である。
一応泉ちゃんの叔母さん役で檀ふみが出ていて彼女がマドンナだろうが、これは人妻だし、いつもの惚れた腫れたの大騒ぎには全然ならないのである。
物語はにきび面のよく似合う満男くんの浪人時代に遡る。離婚した母と共に名古屋へ転校してしまった泉のよこした「寂しい」という文面の手紙に居ても立ってもいられなくなった満男は、バイクで名古屋へ向かう。旧名古屋球場裏の新幹線を見下ろす安アパートに着いてみると、泉は母との暮らしを嫌って佐賀の叔母の家へ移ってしまった後だった。・・というわけで、佐賀でも寅と満男と泉とマドンナの四人が鉢合わせするという、当時恒例となった展開になる。
満男は佐賀から帰途に就く際、コンビニの公衆電話から柴又の自宅へ電話を入れる。当時使用が開始されたばかりと思われるカード式公衆電話を使ってである。一方寅の電話は常に10円玉しか使えない、あの、手が忙しい「赤い公衆電話」と相場が決まっている。私にも覚えがあるが、あの電話機で遠距離をかけるには事前に何十枚も10円玉を用意しておいて、電話中は次々に十円玉を追加して行かなければならなかったのである。電話機の中が稀にコイン満杯でつかえたりするとあわてて揺すったりするのである。その後百円玉も使える黄色い公衆電話も出来たがあれはお釣りは出なかった。あちゃ。
満男は正月に(泉が来ていることを知らずに)友達を一緒に出掛ける約束で自宅に招いてすぐ追い返すというギャグは毎度のことでパターン化している。
こういった飽くことなきマンネリズムこそが実は「男はつらいよ」が正月映画・お盆映画として国民的支持を集めた理由の一つである。東映が「男はつらいよ」に対抗して「トラック野郎」のシリーズを作ったが、これはあまり流行らなかったし今見ても全然面白くない。
一杯呑み屋の女店員こずえ役の戸川純、ツーリングの途中転倒した満男を助ける親切な?中年ツーリスト三橋雪男役の笹野高史、マドンナの夫で嫌味な教師役の尾藤イサオなど脇役陣もいい味を出していた。
御前様がさくらと縁側で談笑しているところへ「頭の良くなるヘッドバンド」をした源公がお茶を持って来る。寅から1,000円で買ったのである。遺憾ながら私にはこのバンドが三十年前に流行っていたという記憶はない。
改修前の古い「矢切の渡し」が出て来る。寅もこれに乗って柴又にやって来るのだが、わざわざ千葉県経由で里帰りするものかどうか・・不自然だがこのシリーズはリアリズムを追求した映画ではない。ご当地では「吉野ヶ里遺跡」にも、寅は郷土史家の集まりに連れられて、満男と泉はツーリングで、それぞれ訪れる。
あと佐賀市の熱気球のイベント映像は短かったが壮観だった。
cf.2009佐賀市インターナショナルバルーンフェスタ
男はつらいよ ぼくの伯父さん(1989) - goo 映画
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金久美子(キムクミジャ)という女優さんが汚れ役で出ているが、昔私は彼女を東京都下の黒テントの公演で見たことがある。きれいな人だった。ポッ。今回寅さん映画に出ている不破万作は紅テント出身だし、他にも根津甚八とか小林薫とか、いわゆる「アングラ」からメジャーに進出した役者さんは多い。
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2.伊賀忍法帖
角川映画も当時は既成の映画会社とは違う切り口の娯楽作品をいろいろ作っていたわけであるが、この映画では「角川三人娘」(←角川映画が雑誌や映画、あるいは音楽といったメディアミックスの手法で売り出していた三人の女優「薬師丸ひろ子」「原田知世」「渡辺典子」のこと。byはてな)の一人=渡辺典子が一人三役の主演級で大活躍している。この人は私は応援していたけれどピークが短かったし、何故かあんまり売れなかったように思う。理由を今考えると、1.背が低い。2.きれいだけど表情の変化に乏しく演技力が不足気味だ。3、歌もそれほどうまくない・・といったあたりがあげられる。芸能界で永らく支持されるのは大変なことなのであるってか、ぁそ。
寅さん映画の源公役の佐藤蛾次郎が、妖術僧の一人「水呪坊」として出演している。とりもちのような唾液を吹いて主人公の忍者(真田広之)を苦しめるのである。
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3.男はつらいよ(シリーズ第42作) ぼくの伯父さん
この作品では一見マドンナがいないような感じ?である。
一応泉ちゃんの叔母さん役で檀ふみが出ていて彼女がマドンナだろうが、これは人妻だし、いつもの惚れた腫れたの大騒ぎには全然ならないのである。
物語はにきび面のよく似合う満男くんの浪人時代に遡る。離婚した母と共に名古屋へ転校してしまった泉のよこした「寂しい」という文面の手紙に居ても立ってもいられなくなった満男は、バイクで名古屋へ向かう。旧名古屋球場裏の新幹線を見下ろす安アパートに着いてみると、泉は母との暮らしを嫌って佐賀の叔母の家へ移ってしまった後だった。・・というわけで、佐賀でも寅と満男と泉とマドンナの四人が鉢合わせするという、当時恒例となった展開になる。
満男は佐賀から帰途に就く際、コンビニの公衆電話から柴又の自宅へ電話を入れる。当時使用が開始されたばかりと思われるカード式公衆電話を使ってである。一方寅の電話は常に10円玉しか使えない、あの、手が忙しい「赤い公衆電話」と相場が決まっている。私にも覚えがあるが、あの電話機で遠距離をかけるには事前に何十枚も10円玉を用意しておいて、電話中は次々に十円玉を追加して行かなければならなかったのである。電話機の中が稀にコイン満杯でつかえたりするとあわてて揺すったりするのである。その後百円玉も使える黄色い公衆電話も出来たがあれはお釣りは出なかった。あちゃ。
満男は正月に(泉が来ていることを知らずに)友達を一緒に出掛ける約束で自宅に招いてすぐ追い返すというギャグは毎度のことでパターン化している。
こういった飽くことなきマンネリズムこそが実は「男はつらいよ」が正月映画・お盆映画として国民的支持を集めた理由の一つである。東映が「男はつらいよ」に対抗して「トラック野郎」のシリーズを作ったが、これはあまり流行らなかったし今見ても全然面白くない。
一杯呑み屋の女店員こずえ役の戸川純、ツーリングの途中転倒した満男を助ける親切な?中年ツーリスト三橋雪男役の笹野高史、マドンナの夫で嫌味な教師役の尾藤イサオなど脇役陣もいい味を出していた。
御前様がさくらと縁側で談笑しているところへ「頭の良くなるヘッドバンド」をした源公がお茶を持って来る。寅から1,000円で買ったのである。遺憾ながら私にはこのバンドが三十年前に流行っていたという記憶はない。
改修前の古い「矢切の渡し」が出て来る。寅もこれに乗って柴又にやって来るのだが、わざわざ千葉県経由で里帰りするものかどうか・・不自然だがこのシリーズはリアリズムを追求した映画ではない。ご当地では「吉野ヶ里遺跡」にも、寅は郷土史家の集まりに連れられて、満男と泉はツーリングで、それぞれ訪れる。
あと佐賀市の熱気球のイベント映像は短かったが壮観だった。
cf.2009佐賀市インターナショナルバルーンフェスタ
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