本家ヤースケ伝

年取ってから困ること、考えること、興味を惹かれること・・の総集編だろうか。

ヒッチコック『マーニ-』

2005-06-14 05:30:00 | 
*本編131分のヒッチコックの大作『MARNIE』(マーニー)を見た。1964年の著作権が記してあるからその頃の作品だろうか。予告篇ではヒッチコック本人がクレーンに乗って登場し、ラヴストーリーでもありサスペンスでもあり探偵ものでもあり・・・と自画自賛していた。勿論例によって本編でも最初からエキストラをやっていた。
 映画は007のショーン・コネリーと『鳥』のティッピ・ヘドレンの共演である。飽きっぽい私が一応長時間通して見たのだから間違いなく名画である。

*DVDは何が便利と言って、途中で一時停止して最小化すればwebで他のことも出来るという点だろう。 二、三年前の私には想像すらし得なかった世界がそこにある、なんて言ったら大袈裟だろうか。
 
*私は¥4,100程の定価が付いたままのこのソフトを¥999で、天王寺駅ビル・ソフマップで買った。ワゴンセールだった。本で言えばゾッキ本、倒産品の類かも知れないが、卑しくもヒッチコック作品であるからには『ハズレ』であろう筈がないとの判断は正しかった。これは私の得意な「安物買いの銭失い」ではなかったのだ。何故¥999なのかわからないが、もし仮に¥3,000以上もしたら成る程この私も考えてしまったかも知れない。
 
*ヒッチコックと言えば、思い出すのは『フレンジー』という猟奇殺人の映画である。多分1973年頃当時つるんでいた仲間と渋谷で見たと思う。いつだったかTVで再放送されるのを見て懐かしかった。
 みんなで見ると、後を引く。私たちは映画を見て暫くは何かと言うと「フレンジーだよ、それは!」とか「フレンジーだなぁ!」と無意味なフレーズを口にして大笑いしていたのだが、それから随分立ってから、似たような遊びをしていたという人に偶然出くわした。考えることは同じだなあと思った次第である。

*ヒッチコックは私生活では恐妻家でマザコンだったということになっている。作品は道中怖かったりスリリングだったりでドキドキ・はらはらの連続だが、終わりでは謎解きもしてくれて一件落着するというサービス精神旺盛な作風なので、観客は安心して家路に着くことが叶ったのだと思う。
 この「これにて一件落着!」ということが実生活ではなかなか実現しないばかりか、その上「一難去ってまた一難」が普通だ。「人間悩みがなくなるのは死ぬときだ」と誰かが言っていたのを思い出す。

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