東京生活学生時代に初めて彼女に会ったのは17であった。
エキセントリック私が更に参るくらい、彼女は、ハッキリした人間で表現者で、10代で彼女の様な王道を歩く人間との出会いは、当時はコンプレックスと化してしまうのだが、私は或時、彼女を傷つけてしまった。あの頃の方が羨望な気持ち強かった。周りの奴等も辟易させながらも、彼女は太陽だった。
暫く、疎遠な中、私は彼女の映画は毎回観ていた。
いつもどの映画を観ても、自分と繋がる何かしらが残る表現で、「やっぱりすごいな」といちファンになってしまっていた。常に、自分のスタンスを崩さない表現に、彼女の人柄は変わらなかった。
東京生活中盤、彼女に連絡した。「会いたくない」と言われた時もあった。
私も、待つの慣れた頃だったから、「いつか会えるもんね」と勝手に待ってた。
彼女に子供ができて、まだハイハイする頃、会いに行った。
私は頓珍漢な生活だった。
子供が大きくなるにつれて、彼女は見事に母になり、たおやかさが更に増して行、有難い存在になってくれた。私には、何でも話をする友達はいなかった。仕事に埋没して、付き合う人も同業だったりすると、なかなか本音は言えない。
たまに彼女のお家へ伺い、ご馳走になり、酒も飲むようになり、私の妙な緊張感が剥がれ、10代の忘れていた素の自分になっていった感あり。
何から何までお世話になってありがとうございます。
子供も、小学三年生に成り、彼女はようやく映画を撮った。
昨年夏である。私も子供のお守りで参加させて頂いた。微力で申し訳ない。
映画撮影現場を、経験できるなんて…有り難き経験でありました。
映画が出来上がりました。
高校生が主役。時代錯誤あっても、自己投影できてしまう乗り越えて行く力を、清々しい後味なチョコリエッタを観賞御賞味下さい。
きっと観たら、若返るよ!
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