このリングはアズーロさんの初期作品。

この頃から石の美しさは抜群で、
ものすごく光を宿すリングだった。
この頃に勤めていた職場はリングやネックレスも、
何も言われなくて寛容で自由な感じだった。
私が初めて勤めた上場企業だったけど、
とても楽しく仕事をさせてもらっていた。
ある日、30才くらいの男性社員が、
「その指輪はいくらくらいするんですか?」って、
おずおずと聞いてきたので、
「4〜5万かなぁ〜」って答えた。
そう、その頃はこのK18のリングでも、
そのくらいの値段で充分に選べた。
それで話を聞くと彼女にプレゼントしたいとか。
でも相場を知らない独身男性の彼は、
どこで、いくらで買えるのかも知らなかったのよね。
そんでアズーロさんの当時の三宮本店を教えてあげた。
クリスマスが過ぎて年が明けて、
彼が報告してくれた。
アズーロさんへ二人で行って、
彼女に選ばせてあげたんだとか!
なんて素敵な話なんだろう〜〜〜〜。
教えてあげたお店に実際に行くというのも、
なんとも律儀だと思ったし、
彼女はそのくらいの値段の物を選んだそうだ。
しばらくして二人は結婚した。
その時これが初めてのプレゼントの指輪ですと、
見せてくれたのは、
これと同じようなお花のリングだった。
くぅ