今日のニュースで96歳の被告を収監したというのがあった。
彼は元ナチスの親衛隊で、
ユダヤ人から奪った金品の記録をしていたらしい。
しかし何度かガス室への選別にも関わったとして、
「殺人幇助罪」に問われていたと言うのだ。
もう70年も前の大戦時の話。
しかもこの人は老齢で96歳にもなっていて、
誰かに支えられないと歩けないほどになっていた。
執行猶予を求めた被告に対し、
刑務所の中でも医療は受けられるとして収監するらしい。
どうしてこんなことが現代も許されるのだろう。
いや、それよりも70年前の戦争時の命令に従っただけの人を、
どうしてドイツの裁判所や国民は許さないのだろう。
世間体ならず「世界体」なの?
それは日本とドイツが戦争に負けたからなのか?
だからアウシュビッツも満州侵攻も従軍慰安婦も、
未だに許されない罪なのだろうか?
ヒロシマとナガサキに原爆を落としたその兵士は、
日本政府や被爆者に非難されることなく今も平和に暮らしていて、
アメリカは、
「原爆投下があったから戦争が終わったのだ」
「焼夷弾の絨毯爆撃で多くの人命をなくす事を避けられたのだ」と、
さもそれが平和への唯一の選択肢だったかのように胸を張るけれど、
その兵士たちだって裁かれて当然なんじゃないのかと思う。
ただ戦時中、上官の命令、即ちそれは国の作戦決定機関、
大統領や我が国で言うところの天皇の名のもとに下された命令なら、
どんな兵士も逆らえなかったのではないのか?
だったら原爆を投下した兵士もユダヤ人を殺害幇助した96歳の老人も、
同じように許されていいはずだ。
いや真逆に言うと同じように罪に問われていいはずだ。
たった1発のヒロシマへの原爆で10万人を越える人が死んだのに、
その投下スイッチを押した軍人が裁かれないのは不公平だ。
くぅ