関連ブログ記事・・・2022/2/27付「続:群馬県のバスICカード「ノルベ」に対応しない路線も結構あります」、2022/7/22付「高崎市の敬老ICバスカードの有効期限は4~5ヶ月程度しかありません」
前者のブログのほうで
>高崎市内を走るコミュニティバス「ぐるりん」で4月以降もICカードが使えるようにならないのは既報ですが、実は現在の磁気バスカード「ぐんネット」は使えます。
>おそらく、乗り継ぎ割引(1乗車200円なのに対し、乗り継ぎ後の路線の運賃が100円に割引され、2回以上続けての乗り継ぎも可能)にシステムが対応できないからなんでしょうね・・・ 1,000円(100円券12枚つづり)の専用回数券もあり、高崎市としてはICカード対応のメリットを感じていないのでしょうが、「敬老バスカード」に代わるポイントサービス導入の暁にはICカード対応が必須と思われ、今後の推移に注目です。
と書きましたが、晴れて2023/1/28よりコミュニティバス「ぐるりん」もICカードが使えるようになりました。同じく市が主体になって運行している「高崎アリーナシャトル」「榛名地域循環バス・はるバス」も同時対応です。
https://www.city.takasaki.gunma.jp/docs/2023010400026/
これにより、後者のブログで紹介した「敬老ICバスカード」もこれら路線で使えるようになり、従来の高齢者向け「ぐるりん敬老回数券」は3月末までに発売終了となります(発売済みのものは4月以降も引き続き使用可能)。高齢者用以外の紙式回数券の発売は継続され、乗継割引も継続(ICカード利用の場合も運転士から渡される紙の乗継券で対応)します。
さて、上記ページ内にある使用可能なICカード一覧では、敬老ICバスカードの下に(SuicaLight)の注記があります。
このSuicaLightですが、JR東日本が2022年2月に発売を発表した「地方自治体における交通費補助事業等でご活用いただくことを想定した交通系ICカード」で、有効期限がある一方預り金(デポジット)なしなのが特徴です。確かに、高崎市の敬老ICバスカードの特徴と一致していますね。
https://www.jreast.co.jp/press/2021/20220112_ho01.pdf
https://trafficnews.jp/post/124334
ただ、JR東のリリース文では、システム的にチャージが不可能とはどこにも書かれていません。上記ページの一覧内でも「チャージは推奨しておりません」と明記されています。
そして気になるのは、敬老バスカードを発売していた他の自治体で、後継のシステムがどうなるかですね・・・
高崎市とライバル関係にある前橋市の公式サイトのバスカードに関するページには、あと1か月半で磁気バスカードのサービスが終了するというのに「利用終了日以降、敬老バスカードは新しい制度に移行予定です。新しい制度の詳細は、決まり次第改めてお知らせいたします。」(カギカッコ内引用)の文言が燦然と輝いたままです。おそらく、2023年4月の新制度の開始に向け最後の詰めおよび予算措置の最中であり、まだ公表できるレベルに到達していないものと思われます。