久米島オーシャンジェット社は2024/12/17付で記者会見を行い、就航時期を「2025年11月」とすると発表しました。2023年夏の記者会見時の「2024年4月」からは約1年半の遅れとなります。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOJC174130X11C24A2000000/
https://ryukyushimpo.jp/news/economics/entry-3774910.html
航路は「那覇~久米島」(1日2往復)のほか「那覇~本部」(1日1往復)も予定しており、那覇~久米島間の運賃は片道7000円(島民は半額)の方向で調整しているとのこと。
日経電子版の記事によれば「25年夏ごろに最終的に運航が認可される見通し」とあります。
また、琉球新報の記事によれば「就航の遅れは交渉や運航の安全性の確認などに時間を要したため」「就航船のビートルはJR九州高速船から2023年7月に購入しており、購入費は約7億1千万円」「今後、客席を増やすなど船の改修工事を進める」とあります。
ちなみに、2024/11/25付ブログ記事「久米島オーシャンジェットの2024/10半ば時点の状況」で書いたとおり、許認可申請については少なくとも10月半ばの段階では滞った状況でした。先日沖縄総合事務局の航路の許認可を担当する部署に確認したところ、「最近は同社との連絡もあまりできていない」とのことでしたが、同社側が上記記者発表の準備に全力投球しており、連絡どころではなかったのかもしれませんね。就航が1年近く先であれば、各種手続きも余裕がありそうです。
<12/18夜追記>
沖縄タイムスのサイトにも記事が掲載されました。
https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1492577
上記2サイトにない内容としては、
・年間315日の運航予定
・那覇発久米島行は9:00発と15:30発、那覇発本部<山川港>行は12:20発、久米島発那覇行の午後便は17:00発の予定
・最大搭載人数230人のうち16席をVIP席とする
が挙げられます。ただ、いずれを見ても那覇港の発着場所が泊埠頭<周辺離島航路が発着>なのか那覇埠頭<大型フェリーと遊覧船が発着>なのかは書かれていません。2024/9/10付ブログ記事「久米島オーシャンジェットの機関士の募集内容について」で書いた通り、両者は全く別の場所です。
なお、山川港は海洋博公園に隣接する小さな港(GoogleMapはこちら)であり、現在定期船が発着している本部港や渡久地港とは全く別の場所です。