全国交通ニュースブログ

近鉄バスの運賃値上げの詳細(2023/11/1実施分)

関連ブログ記事・・・2023/7/13付「近鉄バスの茨木地区路線は2023/9/1に値上げ、他は2023/11に値上げ

近鉄バス(茨木地区を除く)の運賃値上げは、2023/10/16付で認可されました。

https://www.kintetsu-bus.co.jp/upload/pdf/upPdf/20231011182551_unchinkaitei1101.pdf (リリース文)

https://www.kintetsu-bus.co.jp/topics/detail.php?pkId=779 (2023/11/1以降の三角運賃表)

上本町発着の各路線や八尾市中心部の短距離区間など、現在特例で運賃100円となっている区間は全て120円となります。

 

そして、上記のリリース文には、値上げ対象外の路線や区間が列挙されています。こちらでは、それぞれについて理由を解説しておきます。

1.大東市コミュニティバス全区間

 →大東市との協議により実施運賃を決定する路線のため(現在も2023/11/1以降も運賃200円と230円の二段階

2.阪奈生駒線(住道駅前~生駒登山口間)のうち、以下のバス停相互間を乗降する場合

 住道駅前→生駒登山口間・・・住道駅前~平野屋間で乗車し、竜間~生駒登山口で降車する場合と寺川~生駒登山口で乗降した場合
 生駒登山口→住道駅前間・・・生駒登山口~竜間間で乗車した場合

 →該当区間は対キロ区間制運賃であり、運賃の刻みの関係・・・往復で対象バス停が異なるのは、該当区間で走行する阪奈道路が西行と東行でルートが大きく異なるため

3.北野田線(多治井系統)全区間

 →南海バスの路線エリアを運行し、かつ同社と共同運行のため南海バスの運賃体系が適用される

4.加美線(布施駅前~加美北八丁目~布施駅前間)のうち、加美北五丁目(加美長沢住宅前)~加美北五丁目間

 →該当区間は大阪市内であり、大阪シティバスの運賃体系(210円均一)が適用されるため

5.萱島線(近鉄八尾駅前~萱島間)のうち、御領東~萱島間

 →該当区間は寝屋川市内であり、京阪バスの運賃体系(1区230円、2区260円)が適用されるため

6.清滝線(四条畷~清滝団地・四條畷電通大間)のうち、四条畷~四条畷小学校前間

 →四條畷小学校前から清滝方面は京阪バスと競合していますが、近鉄バスの運賃体系が適用される区間です(関連ブログ記事・・・2023/10/12付「京阪バスは2023/11/1より近鉄バス・阪急バス並行区間限定で値上げ」)。これに対し、四条畷バス停(JR四条畷駅前)と四條畷小学校の間は、京阪バスの運賃体系が適用されるようになっています。ちなみに、京阪バスの清滝方面の路線はJR四条畷駅を通りません(京阪バス公式サイトの寝屋川市東部地区や四条畷市内の路線図参照)。

7.四条畷~飯盛霊園間

 →土休日中心に運行される墓参用の臨時路線のため、他路線と扱いが異なる

 ちなみに、このブログ記事を書いている時点の飯盛霊園の公式サイトに掲載されている「近鉄バス JR四条畷駅⇔飯盛霊園臨時バス時刻表(令和5年7月~6年6月)」では、令和5年度内の運賃改定(250円区間が290円に、290円区間が330円に)が予告されていますが、近鉄バスに問い合わせたところ「現時点で値上げの予定はない」とのことでした。

8.金剛東団地線(富田林駅前~PL病院南~藤沢台~富田林駅前)のうち、PL病院南~PL病院南間

 →金剛ニュータウン内を循環する区間で、南海バスの路線エリア(同社は南海高野線金剛駅発着)を運行し、南海バスの運賃体系が適用されるため

9.松原線(河内松原駅前~余部間)のうち、平尾道~余部間

 →南海バスの路線エリアを運行し、南海バスの運賃体系が適用されるため

10.向島団地線 全区間

 →京都市内のため

 

ちなみに、2023/11/1以降の三角運賃表のページを見る限り、「大阪府立大学羽曳野キャンパス」のバス停名(2022/6/12付ブログ記事「 続:大阪公立大学前のバス停は未だ「府立大学前」」参照)は、今回の運賃改定のタイミングでは改称されないようです。

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「路線バス<運賃関係>」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事