関連ブログ記事・・・2022/10/30付「瀬戸内国際芸術祭2022・小豆島の臨時バスの状況」
寒霞渓からの復路は臨時バスですが、往路は一般的な経路であるロープウェイでした。
ケーブルカーやロープウェイの駅はその特性上(のりば自体が斜面に作られていることが多い)バリアフリー化対応がしにくく、特に1970年代以前に開業したものは階段だらけです。高野山ケーブルなど利用客の多いところは後付けでエレベーターを設置していますが・・・
1963年開業の寒霞渓ロープウェイもこれに当てはまり、山上の比較的開けた場所にある山頂駅はともかく、山麓のこううん駅は階段の嵐です。
駅舎とロープウェイが発着する部分の間は一般的なビルの4階分くらいに相当するため、下りは階段ですが上りは後付けのスロープになっています。斜めの動く歩道のように見えますが、実際には動きません。そしてこの幅では、車椅子は無理です。
ということで、ロープウェイの公式サイトの「よくあるご質問」には以下のように記載されています。
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こううん駅(山麓)は駐車場から乗り場まで階段があり非常に困難ですので、山頂までお車でお越しいただきまして山頂駅からの往復ご利用をお願いいたします。
山頂駅にて弊社係員がお手伝いさせていただきます。
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確かに、寒霞渓ロープウェイは、山麓と山上を結ぶ交通手段である以上に、「ロープウェイのゴンドラの中から寒霞渓の景観を味わう」というのが最大の存在価値なので、山頂に容易に車でアクセスできる現状を踏まえるとこれがベストなのでしょう。
ちなみに、山麓側のこううん駅舎内は2020年に今風にリニューアルされており、乗車券はQRコード方式になっており自動改札で認証する形です(これにより通過人数が自動的にカウントされるので、混雑時のコントロールが容易になりました)。券売機も各種決済手段に対応しています。