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大阪シティバスが運行する桜島駅からネモフィラ祭り会場への臨時バスの運行は、これまで書いた通り公式サイト(OsakaMetroも含む)上には一切掲載されていません。にもかかわらずバス停に乗車待ち客がずらりと並ぶ理由ですが、「桜島駅前での係員の案内の絶妙さ」でした。
北港観光バスの会場行バスは実際には渋滞で時刻通りには全く走れておらず、臨時便も運行しているものの無ダイヤ状態です。大阪シティバスの会場行臨時バスも実際には「舞洲からバスが戻って来次第の運行」の無ダイヤ状態です。桜島駅前には両社の係員が1人ずつ配置されており、それぞれの会社のバスの運行状況(現在の走行位置など)の情報を交換しながら、JRゆめ咲線で到着した客を「次に桜島駅前に到着する会場行バスが停まるバス停」に案内していました。北港観光バスであれば駅正面の横断歩道を渡らせ、大阪シティバスであれば駅を出て左手のバス停に並ばせるわけです。
昭和の時代には、観光地の玄関口の駅などで複数のバス会社が「ぜひともうちのバスに乗ってください」とばかり呼び込み合戦をしていたようですが、それは遠い彼方の話となり、令和の時代は「バス会社が協調して、運転手不足の中、いかに少ない台数のバスで効率的に大量の客を目的地に送り届けるかに全力投球する」ようになったわけです。
ネモフィラ祭り会場側でも、この手の対応により積み残しの行列を短くすることが可能なような気もしますが、客は三々五々帰路につくわけで、より高度な案内テクニックが必要かも。
(おわり)