大阪・神戸方面と播磨地域を結ぶ重要な自動車専用道路である第二神明道路は交通量が非常に多く渋滞が多発しており、うち東側区間(神戸市垂水区~明石市中央部)の北側に迂回路として「神戸西バイパス」が計画されました。
1991年に着工され、うち東半分の垂水JCT(第二神明・本四淡路鳴門道と接続)~永井谷JCT(阪神高速7号北神戸線と接続)間は1998年の明石海峡大橋開通に合わせ先行して専用部・一般部とも開通しました。専用部は有料道路で一般に「第二神明道路北線」と呼ばれています。
https://www.kkr.mlit.go.jp/hyogo/introduction/jigyou/jigyo/kobe-nishi/PDF/map.pdf
しかし、西半分は用地買収以外遅々として工事が進まず、「完成までに150年かかる」と酷評されていましたが、国の制度変更によりようやくまとまった事業費が確保でき、2020年2月16日に起工式にこぎつけました。
https://travel.watch.impress.co.jp/docs/news/1231598.html
https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/202002/0013121230.shtml
2021年10月末現在、用地取得率は96%、工事着手率は4%となっています。
https://corp.w-nexco.co.jp/activity/open_info/progress/individual/42/
具体的に工事に着手されているのは、現在の第二神明道路と合流する石ケ谷JCT付近、そして櫨谷IC~県道小部明石線~西神ニュータウン東南端の区間で、後者のうち県道小部明石線~西神ニュータウン東南端の間約1kmの一般部は2018年12月に開通済です。櫨谷IC~県道小部明石線間も以下の写真の通り土木工事が進んでいます。
また、国道175号~明石川間の大部分は10年以上前に完全に用地取得が終わっており、航空写真でみると一目瞭然です。
https://www.google.co.jp/maps/@34.7000075,134.9811751,919m/data=!3m1!1e3?hl=ja
ただ、永井谷JCT西側~櫨谷IC間の西神南ニュータウン南端を通る部分は完全に未着手です。ここは現在緑の丘陵地帯で、計画図を見る限り専用部・一般部ともトンネルではなく丘陵を切り崩して地上に建設するようです。となると、第一種低層住居専用地域と直接接することとなり、現在付近の一戸建てに住んでいる住民の意向が気になります。(取得時に説明は受けているでしょうが)
以下の写真の右側の丘陵地帯が、やがて幹線道路に化けます。
以下の写真の真ん中は、最終的には神戸西バイパスの側道(一般部)と接続する道路になりますが、現時点では土工だけで舗装には至っていません。