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5.奈良IC以北(主要アクセス道路となる都市計画道路西九条佐保線)<つづき>
都市計画道路西九条佐保線のうち、奈良ICの主要アクセス道路としての重要性から奈良市ではなく奈良県が事業主体になっている奈良IC~新大宮駅間(ブログその5・その6で紹介した区間)のパンフレットが、奈良県幹線街路整備事務所のサイトで公開されていました。
「令和 5年 4月作成」というフレッシュバージョンです。
https://www.pref.nara.jp/secure/163403/01_zensen_omote.pdf <計画区間が地図上に詳細に描かれたものなど>
https://www.pref.nara.jp/secure/163403/02_zensen_ura.pdf <イメージ図など>
完成後は立派な幹線道路になるわけですが・・・
現実には、延長約2kmのうち直接道路の構造物となる土木工事が行われている区間はゼロmであり、JR大和路線の高架工事の仮線以外はまだまだ「絵に描いた餅」です。その6で「その反対側では、すでに土木工事が始まっており、マンホールが先行して設置されています。」と紹介した部分は都市計画道路西九条佐保線から完全に外れており、やがて幹線道路沿いになることを当て込んだ住宅地の整備事業の線が濃厚です。
もっとも、京奈和自動車道の地下深いシールドトンネルはまだ掘削工事開始のメドは立っておらず、奈良IC予定地も整地さえ行われていない状態なので、2030年時点で完成していれば「スゴイ」とほめたたえる価値があるような進捗状況であることは確かです。
なお、地下深いシールドトンネルがメインとなる奈良IC~奈良北IC間については、2018年の新規事業採択の時点での評価資料が国土交通省のサイトで公開されています。
https://www.mlit.go.jp/common/001225902.pdf
全長6.1kmのうち4.5kmがシールドトンネルとなり、奈良北ICから南側約700m区間(JR平城山駅の西側付近)が国道24号の中央部の高架橋、その南のトンネルからのアプローチ区間約700mは土工となります。航空自衛隊奈良基地の北東側付近がシールドトンネルの北の出口となりそうです。
(おわり)