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渡島半島西岸の国道の大規模な土砂崩れ→当分は迂回路を通行へ

北海道の積丹半島や渡島半島の海岸沿いを結ぶ国道229号は、多くの区間で険しい崖の下を経由しており、各所で災害との戦いを余儀なくされています。1996年に積丹半島東側で発生した豊浜トンネル(崖を回避するために掘られたトンネル)の崩落では、路線バスが下敷きになるなどして20人の尊い命が奪われました。

直近では2021年6月に、渡島半島の西岸にある乙部町内で海岸沿いの崖の大規模な土砂崩れが発生しており、

https://www.uhb.jp/news/single.html?id=20879

他の部分も同様の崩落が予想されるため、2022年2月時点でも復旧のめどは全く立っていません。

迂回路は内陸部に大きく入り込む形で確保されているものの、

https://www.hkd.mlit.go.jp/hk/saigai/v151sd0000002f9b-att/v151sd0000002fiv.pdf

道路状況は相対的に悪く、路外逸脱などの事故が多発しています。

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/645557

=================

北海道開発局函館開発建設部のサイトに、この災害の専用ページが設けられています。

https://www.hkd.mlit.go.jp/hk/saigai/v151sd0000002f9b.html

直ぐの復旧は困難ということで、まず2021年8月20日に現場付近を内陸に大きく迂回するルートも新たに国道229号に指定し、

https://www.hkd.mlit.go.jp/hk/saigai/v151sd0000002f9b-att/v151sd0000002k31.pdf(40~42ページ目参照・・・GoogleMapやYahoo!地図には半年後時点も未反映)

北海道開発局が直接整備する体制を整え、冬期間も安全に走行できるようにしています。

https://www.town.otobe.lg.jp/section/kikaku/lfsrqq0000006e3n-att/a849440000000j0g.pdf

そして、今後の予定(応急対策および恒久対策)については、昨年12月13日に開催された第3回「国道229号乙部町館浦地区斜面対策技術検討会」の資料の21ページ以降に様々な案について検討された結果が掲載されていますが、

https://www.hkd.mlit.go.jp/hk/douro/v151sd0000000sar-att/v151sd0000003g92.pdf

十分な安全性を担保するには、応急対策だけでも9年~16年かかると見込まれ、恒久対策を施すにはさらに10年以上かかるようです。

確かに、上記資料の写真を見ると、「よくこんな壮絶な崖の下に道路を通したものだ」と誰しも思うことでしょう・・・

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