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淡路島の北の玄関口が新しくなります

古くから明石市と淡路島を結ぶ連絡船が発着している島北端の岩屋港ですが、ターミナルビルが新しく身の丈に合ったものになります。2022年完成予定です。

https://www.kobe-np.co.jp/news/awaji/202106/0014408752.shtml

老朽化し今回建て替え対象になったターミナルビル(岩屋ポートビル)ですが、1998年春の明石海峡大橋の開通までは「淡路島の北のターミナル」としてフル回転していました。

最盛期の昭和50年代には、連絡船が20~30分おきに発着し、それに接続する形で淡路島の島内バス2路線(東海岸の津名港・洲本を経由して島南端の福良まで行く縦貫線、西海岸の旧北淡町・旧一宮町方面に行く西浦線)もそれぞれ30分おきに発着し、船が着くたびにターミナルは人で溢れていました。さらに海水浴シーズンには関西で広く知られる慶野松原海水浴場への臨時バスも運行されていました。

しかし、明石海峡大橋開通とともにターミナルとしての価値は急落し、連絡船は淡路島の北端部にとってのみ便利な存在になり下がり、バスの便数も年を追うごとに減少しました。島内バス路線も西浦線が2014年1月末限り・縦貫線は2019年9月末限りそれぞれ廃止となり、現在ではコミュニティバスおよび西海岸のパソナ系観光施設への無料シャトルバスが細々と運行されているだけです。

ということで、岩屋ポートビルは1階こそ乗船券発売所・観光案内所・売店が残るものの待合室部分は平日朝夕以外基本的にガランとしており、2階は8区画ある店舗スペースのうち実質2区画しか使われておらず、「現在の3分の1程度の規模にする」のは当然の選択ですね。

ちなみに、10年あまり前まで明石~岩屋間を運航していた「たこフェリー」の発着場は、岩屋ポートビルから800mほど離れた場所にありました。つい最近までほったらかしでしたが、現在はかつての乗船待ち車の停車スペースの一部に店ができています。

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