全国交通ニュースブログ

両備グループの「東備バス」の両備HDへの合併について

両備ホールディングス株式会社(両備グループの事業持株会社、社内カンパニーとしてバス・貨物運送事業などを展開)は、2024/4/1付で東備バス株式会社を合併しました。

https://www.ryobi-holdings.jp/bus/koutuuanzen2024-2-2/

https://ryobi.gr.jp/tobi/

東備バスは2001/4/1付で両備バスから岡山市東区西大寺地区・邑久町(現瀬戸内市)・牛窓町(同)の路線を分社化する形で営業を開始し、2009/10/1にはやはり両備グループの牛窓タクシーを吸収合併してタクシー事業にも進出(社内カンパニー制)しました。

今回の合併で同社の本社営業所は「両備ホールディングス株式会社  両備バスカンパニー  東備営業所」に変わり、他の両備HD(=両備バス本体)の営業所と同格になります。タクシー事業については公式サイトで直接の言及はありませんが、両備グループの津山地区のタクシー事業(ブランド名は「津山タクシー」)が両備HD両備バスカンパニー津山支店配下のタクシー事業部になっており、これと同様の扱いになったものと思われます。ちなみに両備グループの岡山地区のタクシー事業は岡山両備タクシー(旧岡山タクシー)岡山交通が担っており、かつて両備HD内にあった両備タクシーカンパニーは2020/3/1付で両社に分割譲渡されています。

https://ryobi.gr.jp/news/5648/

なお、路線バスについてはもともと両備バス本体同様にPiTaPa・ICOCAをはじめとする全国相互利用対象交通系ICカードおよび岡山独自のバスICカード「Hareca」が利用でき、これは合併後も変わりません。ただ、当初から両備バスとの一体性が非常に強かったためか、スルッとKANSAI協議会には東備バスは直接加盟しておらず、「東日本旅客鉄道株式会社 IC カード乗車券取扱規則」の別表にもついぞ「東備バス株式会社」が掲載されることはありませんでした(2024/10/1付ブログ記事「2024/9/末時点で全国相互利用対象交通系ICカードが利用できたバス事業者一覧」参照)。

ちなみに、当ブログでは岡山市東区西大寺地区および瀬戸内市内の両備グループの路線バスの廃止について以下の通り言及していますが、

 ・2022/4/6付「両備バスが、ハンセン病療養所・アートの島へのアクセス路線から撤退

 ・2022/10/19付「両備バス→瀬戸内市営バス化で運賃大幅値下げ

いずれの路線も実際には東備バスのドライバーが運転しており(車両は東備バス籍のほか両備バス本体の場合もあったようです)、瀬戸内市営バス化後も実務は東備バス→両備バスカンパニー東備営業所が担っています。

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「路線バス」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事