5.伊上駅~長門古市駅間
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伊上駅からしばらくの間は海沿いを走りますが、規模の大きな温泉ホテル(予約があれば伊上駅から送迎バスを出すそうです)を過ぎると内陸部に入ります。
次の人丸駅の周辺は平成の大合併前の旧油谷町の中心部です。国道から左折するとすぐ油谷支所<元町役場>の横を通るはず(2023/6時点のストリートビューはこちら)でしたが、以前の建物は跡形もなく、新しい支所庁舎を建設する準備工事が行われていました。起工式は2024/5/28に執り行われたとのこと。
https://www.city.nagato.yamaguchi.jp/wadairoot/wadai/240528.html
道路の突き当たりが人丸駅です。ここで、小串駅を出発してから1時間以上を経て初めて乗車客が1人いました。
駅舎の前には赤い鳥居が建てられていますが、これは旧油谷町域の北東端の海沿いにある赤い鳥居がずらりと並ぶ「元乃隅神社」をイメージしたものです。この施設は2015年にCNNで取り上げられて以来国内外から観光客が大勢やってくるようになりましたが、人丸駅あるいは隣の長門古市駅(距離的にはこちらのほうがやや近い)と元乃隅神社付近を結ぶ観光客向けの公共交通機関は全く存在しません。いずれの駅からも徒歩だと1時間半程度かかります。国内客は専らマイカーやレンタカーで訪れますが、インバウンドの個人客は専らタクシーを利用することになります。
https://visit-nagato.com/en/in-nagato/
代行バスは再び国道191号に戻り、田園地帯を東にひたすら走ります。次の長門古市駅は平成の大合併前の旧日置(へき)町の中心部にあり、国道から左折して駅前に至ります。駅前には小串行の代行バス(防長交通の観光バス)が停車中。ここでは1人が下車。
駅舎には「長門市交通案内図」が掲示されていますが、元乃隅神社の近くに全く路線バスが通っていないことが分かります。地域住民向けのデマンド交通(利用には事前登録・事前予約要)は存在しますが。
https://www.city.nagato.yamaguchi.jp/uploaded/attachment/27577.pdf
6.長門古市駅~長門市駅間
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次の黄波戸駅は国道191号から離れた場所にあるので、代行バスは国道から逸れて県道66号長門油谷線に入ります。大型バスでも問題なく走れる2車線ですが、黄波戸の集落の手前で急カーブ・急勾配があります。ここを抜けるとのんびりした漁港の風景が広がりました・・・ストリートビューの例はこちら
駅は細い道の先の高台にあるため、代行バスは駅前には入らず県道沿いのバス停で客扱いします。この県道を走るブルーライン交通の路線バスには「黄波戸駅入口」というバス停が存在しますが、
https://www.sandenkotsu.co.jp/uploads/2024/04/BLM02_20240401.pdf
実はここではなく1つ先の長崎バス停を利用しています。乗降はありませんでしたが、時間調整のため3分ほど停車。
黄波戸駅までの距離は黄波戸駅入口バス停のほうがやや近いようですが、バス停の構造(長門市駅方面の標柱がなく防波堤があるだけ)を考慮したのかもしれません・・・ストリートビューはこちら
発車してしばらくすると国道191号と再び合流し、海沿い&線路沿いを走ります。椎の木峠より東の国道191号は国土交通省直轄のため、ガードレールはオレンジ色ではありません。やはり大雨被害で運休中の美祢線を跨線橋で越え、2つ先の交差点を左折して長門市役所の前を通過し、列車の通らない踏切を通過すると長門市駅はすぐそこです。定刻より1分早く到着。降車客は1桁でした・・・
(おわり)