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大井川鐵道の車両コレクション紹介(前)

昨今では「きかんしゃトーマス号」が看板の観光鉄道となっている大井川鐵道(親会社は北海道日高地方に本社をおく投資会社)は、実際に営業運転で使用しているよりもずっと多くの車両を保有しています。同社公式サイトの「大鉄車両図鑑」のページには「※ただいま運行しておりません」の但し書きがついた車両が何両も存在するほか、ここに掲載されていない車両も何両か存在します。先日久々に同社の拠点である新金谷駅に行ってきたので、周辺に置かれているこれら車両を紹介していきます。

金谷発新金谷行の電車(かつての近鉄特急)。私は静岡駅からJR普通電車でやってきて金谷駅でこの列車に乗り継ぎましたが、たくさん下りた高校生はだれもこちらには乗り換えず、他の客はトーマス号目当ての親子連れ1組だけでした。

新金谷駅で出迎えたのは、かつてJR西日本の「SLやまぐち号」で使われていた客車です。2017年限りで引退し、翌年に大井川鐵道にお輿入れしましたが、まだ使われておらず、すっかり色褪せています。

2023/8/18付ブログ記事「大井川鐵道代行バスのコミバス化で、運賃が低廉になります」で書いたとおり、家山~千頭間は部分運休が続いており、鉄道復旧のメドが未だ立っていません。2023/10以降は代行バスではなく(大井川鐵道が関与しないため運賃が安い)地元川根本町のコミュニティバスが運行されています。

駅の反対側の公園から、車庫に止まっている車両を眺めることとします。手前と奥はいずれも関西の南海高野線で走っていた電車ですが、手前のステンレス車(6000系)はこれからデビュー、奥(21000系)はすでに引退状態にあるようです・・・大鉄車両図鑑には「※ただいま運行しておりません」の但し書きはありません

さらにその奥には、「501」のナンバーの茶色い電気機関車が置かれています。かつて滋賀県のセメント工場で使われていたのを同社が引き取ったもので、このブログ記事を書いている時点のWikipediaには「2019年(令和元年)ごろから整備を受けていたが、諸事情により中断している。ただし、2022年(令和4年)度中に再開される予定である。」の記述がありますが、再開しないまま2024年末に至っているようです。

一番奥の跨線橋下に「テレビカー」と書かれた電車が置かれています。1970~80年代にやはり関西の京阪特急で活躍した3507号で、1995年~2017年の間大井川鐵道で活躍していました。引退後は倉庫として使われていますが、状態はかなり悪くなっています。

(つづく)

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