京都府北部を走る(一部兵庫県に乗り入れ)第三セクター鉄道の「京都丹後鉄道」は、現在「ピンクの高速バス」で知られるWILLERグループが運営しており、いろいろと新機軸が導入されています。
2020年2月から「Visaのタッチ決済」やQRコードによる決済システム(専用アプリの導入が必要で、PayPayや楽天payのような方式には非対応)を導入し、無人駅での乗降の際も車内に設置された装置にタッチするだけでOKです(以下の写真の左側)。
ただ、特急列車用の車両にはこの装置が設置されていないので、たとえ京都丹後鉄道内の利用であってもNGです。
さらに、2021年10月からは、これまで宮津(本社所在地)・天橋立(有名観光地の最寄り駅)に限られていたクレジットカードによる決済をすべての有人駅に拡大し、さらにICOCA・Suicaなどの交通系ICカードにも対応しました。
但し交通系ICカードは電子マネー機能の利用なのでPiTaPaには対応しておらず、各駅には以下の写真のように「ICカードで直接乗車することはできない」旨の注意喚起があります。
2022年4月からは新たにQR定期券・QR回数券を導入し(専用アプリの利用要)、スマホで全てが完結できるようになりました。
https://www.willer.co.jp/news/press/2022/0330_4612
一方、京都丹後鉄道で特筆されるのは、各鉄道会社が競って駅の無人化を進める中、ローカル鉄道かつ新機軸を導入しているにもかかわらず、ほぼ半数の15駅が有人駅なことですね(その全駅でクレカや交通系ICカードに対応)。
https://trains.willer.co.jp/ticket/ticket_info_pass/
かつての国鉄宮津線を引き継いだ西舞鶴~宮津~豊岡間では19駅中13駅が有人駅ですし、JRとの連絡駅でも独自の窓口があり同社の駅係員が配置されています。