2022/10/25付ブログ記事「東九州自動車道の日南~志布志間の状況・・・両側から徐々に進捗中」の続きです。
油津・夏井道路の着工から1年が経過しました。
2023/10/23に開催された令和5年度第2回九州地方整備局事業評価監視委員会で、東九州自動車道日南~志布志間の事業開始済区間(日南・志布志道路および油津・夏井道路)が評価の対象となりました。評価理由は、「社会経済情勢の急激な変化、技術革新等により再評価の必要が生じた」からだそうです。
進捗率ですが、2019年度に工事に着手した日南・志布志道路区間が「用地進捗率=92%・事業進捗率=33%」、2022年度に工事に着手した油津・夏井道路区間が「用地進捗率=15%・事業進捗率=6%」となっています。
で、最大のポイントは、日南・志布志道路区間の事業費がこれまでの見積もりの319億円から一気に230億円も増加して549億円となったことです!
増加分の内訳は以下の通りです。
(1) 軟弱地盤対策工の追加=約71億円
(2) 地質調査結果による構造見直し=約27億円
(3) 現地状況を踏まえた仮設工法の見直し=約26億円
(4) 建設発生土受け入れ地の変更による見直し=約25億円
(5) 物価上昇による資機材および労務費等の増加=約82億円
これに対してコスト削減は約1億円にとどまった結果です。
(1)と(2)は、いずれも工事区間の地質調査の結果が当初時点の近隣の調査結果から推測した予想と大きく異なっていたからだそうです。また、(3)は日南油津大橋区間が対象となっています。