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徳島南部自動車道津田大橋の事業費が2.5倍の250億円になりました

関連ブログ記事・・・2023/3/16付「 徳島南部自動車道「津田大橋」の工事がいよいよ始まります

徳島南部自動車道の工事は、区間によっては着々と進んでいます。2023/12/11~13の間に、小松島ICのランプが国道55号を跨ぐ部分の橋梁架設のため、深夜帯に現場付近の国道55号が全面通行止めになります。

https://www.skr.mlit.go.jp/tokushima/report/info-r05/r051110/r051110.pdf

さて、2023/11/1に開催された令和5年度第2回四国地方整備局事業評価監視委員会において、徳島南部自動車道が再評価の対象になりました。表題が正式名称である「四国横断自動車道 阿南四万十線 阿南~徳島東」になっているため、見つけるにはコツが要りますが・・・

https://www.skr.mlit.go.jp/kokai/project_evaluation/r5/2nd/pdf/04-3-1.pdf

事業進捗率は、用地取得率ベースで約98%・事業費ベースで約80%となっています。2020年の再評価時点では「用地取得率ベースで約98%・事業費ベースで約62%」だったので、事業はそこそこ進捗したものの、残り2%の用地取得に難航していることがうかがえます(おそらく小松島IC~徳島津田IC間の住宅近接地と思われますが)。

そして、最大のポイントは、資料の10ページ以降で延々説明されている事業費の増大です。2020年の再評価時点では1791億円だったのが、今回243億円上乗せとなり、ついに2000億円の大台に載りました。

中でも、津田大橋部分の事業費は当初見積もりの約103億円から約253億円となり、都合2.5倍という激増ぶりです。その内訳は、

・道路橋に関する技術基準が2012年に改正され、設計水平震度が大きくなり上下部構造等を変更せざるを得なかったため、72億円の増加
・当初見込みと異なり勝浦川の水深が浅く、台船での施工が不可能なレベルと判明し、桟橋設置による施工に変更せざるを得なかったため、63億円の増加
・風洞実験を行った結果、耐風安定性を確保する上部工構造が必要となったため、15億円の増加

となっています。これにより工期も長くなる可能性がありますが、もともとこの区間の完成見込みは公表レベルに達していなかったので、部外者からは何とも言えません。

それに次ぐのが江田高架橋区間(「徳島南部自動車道・小松島市内の2023/5時点の工事状況(その9)」で取り上げた区間)で、「支持層傾斜による杭長変更」「橋梁基礎の支持層変更」「橋梁下部工施工時の仮設計画の変更」「橋梁基礎杭施工方法の変更」の4つの理由から合計85億円の増加となり、当初見込みと比較すると1.5倍です。

また、小松島IC付近については、盛土構造から橋梁構造への変更により約12億円の増加となっています。

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