関連ブログ記事・・・2023/3/7付「西東京バスの値上げ認可→2023/3/25実施」、2023/3/8付「西東京バスの運賃改定率は路線ごとに多様・・・値下げ区間もあり」
「運輸審議会 諮問関係事案の審議状況」のページで、3月15日付で京王バスと西東京バスの運賃改定に関する運輸審議会での議事内容が公開されました。
西東京バスについてピックアップして紹介します。
<第1回の配付資料のうち事案一覧表>
https://www.mlit.go.jp/common/001594301.pdf
一般路線の収支率は補助金込みでも赤字(98.2%)で、高速バスは大赤字(62.4%)です。これに対し、その他事業(霊園・納骨堂・不動産)は大幅な黒字となっています。
また、運賃改定の申請に関して「新聞・テレビ・ネットニュースその他の報道等はなく、令和4年12月現在地元の反響はない。」(カギカッコ内引用)とあります。この状況は値上げ実施まで10日を切ったこのブログを書いている時点でも変わらず、八王子市の大半の地域で路線バスを半独占的に運行しているにもかかわらず、地元ネットメディア八王子経済新聞には値上げに関する記事は見当たりません。
<第1回の議事概要>
https://www.mlit.go.jp/common/001593664.pdf
委員からの「経営状況は良さそうに見えるが、実態としてどうなのか」の質問に対し、「2021年度はバスを1台も購入できず、さらに人員不足の問題を受けて60人程度の新規採用計画を立てているので厳しい状況にあると考えている」との回答がなされています。
<第2回の議事概要>
https://www.mlit.go.jp/common/001593665.pdf
委員から、「パブリックコメント(第2回の配付資料内にあり)の意見に対する回答について、他事業者と比較してもう少し丁寧に回答した方がよいのではないか。」との意見が出ています。
<第3回の議事概要>
https://www.mlit.go.jp/common/001593666.pdf
現時点では使用年数20年化を推進する方針に基づき車両購入を凍結していますが、2024年度からは再開し、以降は毎年度12~15両ずつ購入予定とのことです。
<第5回の配付資料>
https://www.mlit.go.jp/common/001594225.pdf
2023年度1年間の運賃算定の基礎となる適正な総括原価は72億2400万円と推定される一方、現行運賃による総収入(補助金を含む)は60億400万円と推定され、12億2000万円もの赤字となります。上限運賃に改定しても、総収入は67億1500万円と見込まれ、なおも5億900万円不足する見込みとのことです。
<3/21追記>
八王子経済新聞には、値上げ5日前の2023/3/20付でついに掲載されました。