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京王バス値上げの運輸審議会での議事内容について

関連ブログ記事・・・2023/3/10付「京王バスの運賃値上げの詳細(2023/3/25実施) <3/11・3/13追記あり>」、2023/3/13付「京王バスの値上げ・パブリックコメントの結果が公示されました

運輸審議会 諮問関係事案の審議状況」のページで、3月15日付で京王バスと西東京バスの運賃改定に関する運輸審議会での議事内容が公開されました。

まず、京王バスについてピックアップして紹介します。

<第1回の配付資料のうち事案一覧表>

https://www.mlit.go.jp/common/001594305.pdf

京王バスと京王電鉄バスの関係性について明確に記載されています。

また、一般路線の収支率は京浜ブロックが103.9%・武相ブロックが102.2%といずれも黒字です。コミュニティバスは補助金込みで170%を超える大幅黒字となっており、高速バスはコロナ禍の影響が非常に大きかったのか赤字です。

そして、投資額削減のため、これまで最長15年だったバスの使用年数を、18年に延長すべく試行中とのことです。

<第1回の議事概要>

https://www.mlit.go.jp/common/001594058.pdf

今回均一運賃区間(国土交通省でいう京浜ブロック)のみを値上げ対象としたのは、都区内運賃が他事業者より10円安いという状況をまずは改善したいという強い意向があったためで、対キロ区間制運賃区間(国土交通省でいう武相ブロック)でも値上げ申請準備を進めているとのことです。

<第3回の議事概要>

https://www.mlit.go.jp/common/001594073.pdf

他社より運賃が10円安く、さらにコロナ禍下でも運行回数の削減を極力行わなかったことから、キロ当たり収入が他社に比べて低くなっています。一方、企業努力の一環として不採算路線もできる限り運行本数を維持しており、今後も運賃改定の理解を得ながら、路線の維持を考えていきたいとのことです。また、今回申請した上限運賃240円への改定時期や改定状況については現時点で未定とのいことです。

<第5回の配付資料>

https://www.mlit.go.jp/common/001594231.pdf

2023年度1年間の運賃算定の基礎となる適正な総括原価は66億5400万円と推定される一方、現行運賃による総収入(補助金を含む)は59億1600万円と推定され、7億3800万円もの赤字となります。上限運賃(240円均一)に改定しても、総収入は64億5900万円と見込まれ、なおも1億9500万円不足する見込みとのことです。

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