関連ブログ記事・・・2021/11/9付「松山の「坊っちゃん列車」の運賃が6年あまりで4倍以上に」
松山市とその周辺で電車とバスを運行する伊予鉄グループは、2023/10/1から運賃を値上げします。
https://www.iyotetsu.co.jp/topics/press/2023/0830_rb1o.pdf
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCC303W90Q3A830C2000000/
https://www.ehime-np.co.jp/article/news202308300078
値上げ率ですが、市内電車が概ね5%・郊外電車が概ね11%なのに対し、バス(運行会社は伊予鉄バス)は23.2%と突出しています。
現在、市内電車の均一運賃とバスの初乗り運賃は180円で同額ですが、2023/10/1以降は市内電車が20円アップの200円なのに対し、バスの初乗り運賃は40円アップの220円となり、松山市駅~川内間は790円から一気に200円アップの990円となります。また、松山観光港(広島港との間の高速船やフェリーが発着)と市内を結ぶリムジンバスの観光港~松山市駅間は860円が990円となります。空港リムジンバスの運賃は据え置きです。
また、比較的長い距離を運行する特急バスについては以下の通りです。
新居浜特急線・・・松山市駅~新居浜駅前間が1800円から2000円に値上げ 新運賃表はこちら
八幡浜三崎特急線・・・松山市駅~八幡浜港間が1550円から1750円に値上げ、松山市駅~三崎間が2800円から3000円に値上げ 新運賃表はこちら
そして、他地域の事業者と大きく異なるのは、「電車・バスとも2019年10月の消費税率アップ以降に既に2回値上げを行っており、今回が3度目である」ということです・・・
2020/10/1付値上げのリリース文はこちら(電車・バス)
伊予鉄バスの平均値上げ率は2020/10/1実施分が約8.3%・2022/8/1実施分が約7.4%となっており、2019年10月時点と比較すると4割もアップすることになります。
なお、伊予鉄グループの路線バスのうち、大洲市・八幡浜市・久万高原町など地方部の路線は、上記八幡浜三崎特急線を除き伊予鉄バスとは別会社の「伊予鉄南予バス」が運行しています。
http://www.iyotetsu.co.jp/nanyo/noriai_bus/
こちらは、2019年10月の消費税率アップ以降に運賃値上げは実施しておらず、このブログを書いている時点でも値上げ予定は公表されていません。伊予鉄バスの運行する八幡浜三崎特急線も、伊予鉄南予バスの路線と重複する区間の運賃は据え置き(例:八幡浜駅前~三崎間は1310円のまま)です。