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阪神高速神戸線京橋地区橋梁架け替えと神戸ウォーターフロントビジョンのバッティング

2023/1/16付ブログ記事「続:阪神高速神戸線の京橋付近もやがて橋梁架け替えへ」の続報です。

阪神高速14号松原線の喜連瓜破付近の橋梁架け替え工事は大々的に報じられましたが、阪神高速3号神戸線の京橋付近がここの架け替え前と同じ橋梁構造であり路面沈下が問題になっている件は、このニュースと関連付けられて一般向けに報道されることはなかったようです。阪神高速ドライバーズサイト内の京橋付近の工事に関するページも2021年春以来更新されていません。

しかし、実際には架け替えに向けての準備が着々と進められていました。

ジェトロの政府公共調達データベースのページで、2022/8/8付で「阪神高速道路株式会社 - 公募型プロポーザル情報 京橋地区橋梁大規模更新工事」が公示されており、

https://www.jetro.go.jp/gov_procurement/national/articles/245238/2022080800650001.html

2023/8/1付で大林・鴻池・JFE・川田特定建設工事共同企業体が設計業務を落札しています。

https://www.jetro.go.jp/gov_procurement/national/articles/281840/2023080101300101.html

工事内容(事業全体としての内容)は以下の通りとなっています。
 既設PC橋梁撤去工 上部工撤去工5径間、下部工撤去工4基(基礎工除く)
 更新橋梁新設工 新設橋梁工1式(詳細設計により確定)
 既設ランプ橋梁撤去・復旧工 上部工撤去・復旧工2径間、下部工改良工1基
 う回路設置・撤去工 本線部設置・撤去工1式、仮ランプON/OFF設置・撤去工1式(詳細設計により確定)
 仮設工 1式

本線の迂回路に加え仮ランプの建設も含まれる相当大掛かりな工事ですが、果たして現地で槌音が響くのはいつになることでしょう?

一方、神戸市では神戸港のうち新港突堤西~京橋~中突堤にかけてのエリアをより魅力的な地域にすべく再開発計画を進めており、2022/12には「神戸ウォーターフロントビジョン」が公表されました。イメージ図によれば、阪神高速神戸線が跨いでいる船溜まりを埋め立てて緑地化し、ハーバーハイウェイよりも南側に新たな船着き場を設けるようです。

https://www.city.kobe.lg.jp/documents/58618/kobewfvision.pdf

これを踏まえ、2023/12/25に開催された2023年度神戸市政策会議において以下のことが提案されています。

<京橋地区の埋め立てと船溜まりの再編>
・京橋地区の埋め立てを実施し、新たな土地活用を図る。
・船溜まり機能を京橋沖及び PI 北に移転するため、再整備を行う。

ただ、これらの計画は阪神高速の京橋地区橋梁架け替え工事と完全にバッティングしています。神戸市の上層部はもちろん阪神高速会社側の計画をご存じなはずですが、案外「両方の工事を同時並行で進めるべく関係者間で調整が進んでいる」レベルかもしれません。阪神高速会社から見れば、船溜まりが埋め立てられるのであれば一般的な構造の高架橋への造り替えが可能になるわけで、コスト削減につながります。

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