2024/4/11付ブログ記事「名神湾岸連絡線は3事業者の合併施行方式となりました」で書いたように事業主体レベルでは固まりつつある名神湾岸連絡線ですが、あくまでもまだ設計途上であり、用地買収もほぼ未着手です。今津側では反対運動が続いていますが、2023/6/30付ブログ記事「名神湾岸連絡線の設計は難航中=地元説明会はお流れに」で書いたように西宮浜側でも立ち退きを余儀なくされる事業所が多数出てくるため、移転先の確保が課題となってきます。
名神湾岸連絡線の都市計画は既に決定しており、西宮市WebGISで容易に確認することができます。2019/8/29に開催された令和元年度第二回西宮市都市計画審議会で報告された「名神湾岸連絡線の都市計画(素案)について」の資料にはイメージ模型写真が掲載されており、大規模なジャンクションが新たに建設される西宮浜地区については具体的にどの事業所を立ち退かせるかのイメージまでつかめるようになっています。
ということで、2024/5/25時点の該当エリアとその周辺の様子を報告します。
該当エリア周辺のGoogleMapはこちら
該当エリア北東側の交差点。名神湾岸連絡線完成の暁には、交差点の真上を合計4つの高架橋が通る形となります。
上記写真の反対側の様子。ここに名神湾岸連絡線の海を渡る橋梁につながる高架橋が建設されることになるわけです。
西宮浜埋立地の東側海沿いは全体が土砂類の一大集積場となっており、この部分も然りです。上空を通るので立ち退きは不要ですが、工事中は敷地の一部が使えなくなることは確実です。
該当エリアを北側から見た様子。
該当エリアを南西側から見た様子。右側の坂道は阪神高速湾岸線の側道(隣の甲子園浜につながる県道753号線)ですが、西宮浜ジャンクションの建設予定地と完全に重なっているため、工事の過程では長期間の通行止めあるいは仮設の迂回ルートの設置が必要となるはずですね。
こちらは、該当エリアからやや離れた西宮浜埋立地の北東部から本土側を見た様子。左側のJFEスチールの工場と、真ん中の大阪ガス今津総合グラウンド(野球場のフェンスが見えます)の中間あたりに、名神湾岸連絡線の海を渡る橋梁が通じることになります。