関連ブログ記事・・・2021/4/30付「中国地方のミッシングリンク(幹線道路のネットワークの欠落部)はいつ解消?」
上記ブログ記事で
> ・浜田市三隅町~益田市中心部間・・・2025年度開通予定
と紹介した山陰自動車道の一部をなす国道9号三隅・益田道路が、2024/12/4に開催された令和6年度第2回中国地方整備局事業評価監視委員会において評価対象となりました。
https://www.cgr.mlit.go.jp/public_info/koukyouhyouka/r06/kohyo/pdf/R6-2-4-5_misumi.pdf
中国地方整備局公式サイト内にある山陰道ポータルサイトの「三隅・益田道路」のページはこちら
並行する国道9号には急カーブ8箇所、急勾配3箇所、要防災対策箇所3箇所など、道路構造に課題のある区間が存在することから完成が急がれていますが、特に難工事の区間はなく、2025年度開通予定は変わりません。用地買収は100%終わっており、工事進捗率は81%(2024年度末見込み)となっています。
ただ、事業費は93億円増額の1028億円となっています。内訳は、
(1)法面湧水対策工・・・22億円
(2)切土部(中硬岩)対策工・・・8億円
(3)土質改良・・・50億円
(4)落石対策・・・2億円
(5)軟弱地盤対策・・・3億円
(6)労務費・物価上昇による増加・・・8億円
(1)と(2)はいずれも鎌手ICに近い土田トンネルの西側が対象となっています。土田トンネル自体は2019/10に既に完成しています。
(5)は工事区間の西端に近い遠田地区の盛土区間で、調査の結果深さ約5.0mの軟弱な礫混じり粘性土が確認されたため、軟弱地盤対策が必要となったとのこと。
そして、(6)の増額分が8億円と最近の他の工事よりも相対的に少なくなっていますが、実は前回の再評価が1年前(2023/12/1に開催された令和5年度第2回中国地方整備局事業評価監視委員会)となっており、その関係と思われます。ちなみに、前回の再評価資料によれば事業費は前々回2020年度の再評価時点よりも75億円増額の935億円となっており、内訳は
(1)のり面対策工・土質改良の追加・・・19億円
(2)のり面対策工の追加・・・10億円
(3)切土工の工法変更・・・17億円
(4)労務費・物価上昇による増加・・・29億円
です。