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Suica・ICOCAなどが使えるマイナーなバス事業者の解説(その2)

その1はこちら JR東日本の公開情報はこちら

この一覧表ですが、北から南への順にもなっていなければ、アイウエオ順にもなっていません。

トップが「東日本旅客鉄道」(三陸地方のBRTを運行する事業者としての存在・・・実務は地元のバス会社に委託していますが)、2番目がJRバス関東なのは何とか理解できますが、3番目は新潟交通、4番目がジェイ・アール北海道バス、5番目はじょうてつ(札幌市内で路線バスを運行する東急グループのバス事業者)といった具合です。

一方、ラストのほうは全て九州のバス事業者<いずれも西鉄のnimocaシステムを利用>となっており、「10種類のICカードのうちどのシステムを使っているか」が最大のポイントとなり、その中でJR東日本の社内的に意味のある順番で並べているような感じがします。それが証拠に、鉄道事業者の一覧表については、nimocaシステムを採用している函館市企業局(函館市電を運行)が九州の事業者の中に割り込んでいます。

それでは、解説開始です。

1.青森市コミュニティバス運行事業者

これは、2022/2/7付ブログ記事「東北各地の路線バスで順番にSuicaなどが使えるようになります」で紹介した青森市の地域連携ICカード「AOPASS(アオパス)」が使える事業者のうちの「青森市市バス」「青森市シャトル・ルートバス「ねぶたん号」」を青森市から委託を受けて運行する事業者を指します。

「青森市市バス」とは青森市営バスとは別個の存在で、市営バスが赤字で撤退した路線などを青森市が主体になったコミュニティバス形式で運行を継続しているもので、実際の運行は市営ではなく民間バス事業者(青森観光バスや弘南バスなど)に委託しています。

青森市シャトル・ルートバス「ねぶたん号」」は住民向けのコミュニティバスではなく観光客向けの路線バスですが、青森市が主体となり民間バス事業者(青森観光バス)に委託運行というスキームは青森市市バスと同じです。そのため、青森観光バスはJR東日本の一覧表には載っていません。

2.日本中央交通

群馬県で路線バスを運行する日本中央バスと同じグループのタクシー会社ですが、渋川市内については日本中央バスではなく日本中央交通が路線バス(実質的には渋川市のコミュニティバスと同等)を運行しており、群馬県の地域連携ICカード「nolbé(ノルベ)」およびSuicaをはじめとする全国相互利用対象交通系ICカードが使えます。

https://www.nck-taxi.jp/%E8%B7%AF%E7%B7%9A%E3%83%90%E3%82%B9/

3.秋田市コミュニティバス運行事業者

青森市と同じく、2022/2/7付ブログ記事「東北各地の路線バスで順番にSuicaなどが使えるようになります」で紹介した秋田市地区の地域連携ICカード「AkiCA(アキカ)」が使える事業者のうちの「秋田市マイタウン・バス」に相当します。運行のスキームおよび目的は青森市市バスと同様です。

https://www.city.akita.lg.jp/kurashi/kotsu/1012207/1007474/index.html

実際の運行は、秋田中央トランスポート(秋田中央交通グループのタクシー・貸切バス会社)や地元のタクシー会社が行っています。

4.米沢市コミュニティバス運行事業者

こちらは、上記ブログ記事で紹介した山形県内の地域連携ICカード「cherica(チェリカ)」が使える事業者のうちの「米沢市民バス」に相当します。

https://www.city.yonezawa.yamagata.jp/6699.html

有料ですが自家用バスを使用しており(有償運送登録により運行)、実際の運行は民間事業者(トラック輸送が主体の村正運輸など)に委託しています。

(つづく)

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