2024/2/7付ブログ記事「PASPY廃止後も広電グループの主要バス路線はICOCA対応継続・・・対象外は?」の続報です。
>また、広島電鉄から地元のタクシー会社計9社に移管された呉市内や廿日市市内の路線(2023/10/1付ブログ記事「Suica・ICOCAなどが使えるマイナーなバス事業者の解説(その5)・・・PASPYがらみ」参照)がどのような扱いになるのかも気になります。
このうち、呉市内の広島電鉄バスのローカル路線(遡れば呉市営バスの路線)を地元のタクシー会社や小規模バス会社に移管して運行を継続している「呉市生活バス」についての方針が2023/11に呉市から発表されていました。
https://www.city.kure.lg.jp/uploaded/attachment/87247.pdf
これまでの経緯(呉市営バス時代からPASPYが導入されていた)、そしてPASPYでの利用が圧倒的に多くなっている(2022年度実績で91.4%がPASPYを利用)ことから、MOBIRY DAYS(資料内では「新乗車券システム」と表現)の導入を決定しています。広島電鉄同様に2024/9までに車載機更新などの準備を進め、2024年秋~2025/3の間は並行稼働、2025/3/末にPASPY廃止を予定しています。ただ、新乗車券システムは利用者自身のスマホやパソコン等から会員登録をした上でクレジットカード又は銀行口座とのひも付けが必要となるため、高齢者が大半を占めるであろう生活バスの利用者向けの「会員登録等に係る手続の支援及び利用方法の説明」が重要になってきます。
そして、この資料にはICOCAなどPASPY以外の交通系ICカードが今後継続して使えるかどうかについては一切言及されていません。ただ、PASPY以外の交通系ICカードの利用実績は2022年度で延べ32,202人(全体の3.7%)と現金より少ない一方、継続対応には各バス車両への車載器の設置が必要になるため簡易型であってもそれなりの費用がかかります。ある程度推測はつきますね。