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広島のPASPY後継ICカードとマイナカードのリンクによる地域限定バス運賃割引の実証実験

2023/10/23付「広島の路面電車はPASPY廃止後も当面ICOCAなどに対応」の続報です。

広島電鉄が開発したPASPY後継システム「MOBIRY DAYS」は、上記ブログで書いた通り「スマホに表示させたQRコード」「PASPYやICOCAとは別のICカード(スマホを持っていない方用)」の二本立てです。ただ、このブログ記事を書いている時点でも広電グループ外のPASPY対応事業者からの参加表明はありません。

さて、広電グループでは、2月の一か月間この「PASPYやICOCAとは別のICカード(スマホを持っていない方用)」を活用したバス運賃割引の実証実験を実施します。

https://www.hiroden.co.jp/topics/2024/pdf/0112-mobirydays_atobus/atobus.pdf

新システムが問題なく稼働するかの確認も目的の1つですが、最大の目的は「MOBIRY DAYS を活用した地域限定での割引サービスの導入に向けての実証実験」のようです。

対象となるのは、広島市の東隣の熊野町と広島市安芸区阿戸地区を結ぶ阿戸線[熊野営業所~阿戸学校、フジ熊野店~阿戸学校]で、もともと広島電鉄のバス部門が運行していたのを呉市のタクシー会社「朝日交通」に移管したものです。したがってPASPYや全国相互利用対象交通系ICカードも利用可能です。

https://asahi-kotsu.co.jp/ato-line

新ICカードの利用には事前登録が必要で、1000円以上の持参(チャージの原資として)およびマイナンバーカードとの紐づけ(割引対象は地元住民のみであり、その識別のため)が必須です。

バスの乗車時および降車時に新ICカードを車載機にかざすことにより、所定の半額の運賃が引き落とされます。朝日交通の車両のみに車載機を設置するので、同じエリアを運行する広島電鉄のバスには割引は適用されません。

なお、実証実験終了後は新ICカードは広電に返却する必要があり、その際にチャージ残額は返却されます。

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