全国交通ニュースブログ

国東半島と大分市を直結する一般路線バスは2024/9/30限り終了 <追記あり>

関連ブログ記事・・・2024/9/5付「大分交通は2024/10/1に運賃値上げ、別府市内の他社競合区間はどうなる?

大分交通は、2024/10/1の運賃値上げと同じタイミングで路線改編を伴うダイヤ改正を実施します。グループ各社(国東観光バス・大交北部バス・玖珠観光バス)はダイヤ改正のみを行い運賃は据え置きです。

https://wp.oitakotsu.co.jp/info/12106/

大分交通本体では、以下の系統が休止となります。

・国大線(大分駅前~国東) ※杵築~国東間は引き続き運行
・机張原、柞原、東八幡線(5号地~大分駅前~机張原、柞原、東八幡)
・関の江団地線(亀川駅前~〈関の江団地〉~亀川駅前)
・辻間団地線(別府医療センター前~亀川駅~日出団地~会下)

これに伴い国東半島と大分市を直結する一般路線バスが消滅するほか、別府市と日出町の間では路線が断絶することになるようです(いずれも大分空港連絡バスを除く)

国大線はJTB時刻表1994年9月号の情報によれば1日12往復<平日ダイヤ>運行されていましたが、30年後の現在は1日5往復にまで減少しています。一方運賃は相当な遠距離逓減となっており、大分駅前から路線の中間点の杵築バスターミナルまでの運賃が1400円なのに対し、大分駅前~国東間の運賃は1550円と150円高いだけです(大分駅前~安岐・大分駅前~大分空港間の運賃も同額の1550円)。直通便消滅後は「大分駅から杵築駅までJRで行き、杵築駅で国東方面の路線バス<大分交通と国東観光バスの共同運行>に乗り継ぐ」形となります。

https://wp.oitakotsu.co.jp/wp-content/uploads/2024/09/fb20442c2d54ab4285d5631b6766055b.pdf

杵築~国東間のバス運賃は大分交通便であっても値上げ対象外ですが、杵築駅前~国東間の運賃は1250円となっており、大分~杵築間のJRの運賃660円をプラスすると1910円なので実質大幅値上げとなります。なお、国東観光バス担当便はICカードは使えません。

ちなみに、1994年9月号時点では大分駅前~国東間の運賃は2100円で、30年後より35%も高くなっています。おそらく、その後に「運賃を抑制してより多くの利用客を招こう」というバス会社側あるいは国東市側の施策により運賃を低廉化したのでしょうが、その策は最終的には全く実らなかったわけです。

 

<10/4追記>

九州運輸局のサイト内に、今回の路線廃止や再編の背景、地元の意見、代替措置などが明記されている資料がありました。

https://wwwtb.mlit.go.jp/kyushu/content/000333342.pdf

1.国大線(国東半島と大分市を直結する一般路線バス)の休止について

 2024/1/18に開催された大分県バス対策協議会幹事会において休止方針の説明がありました。理由として、乗務員不足・燃料の高騰に加え「ホーバークラフトの就航によるエアライナーの減収見込み」を挙げています。

2.日出町内の路線休止・再編について

 日出町では2023/10から町内全域でデマンド交通を運行しており、それをきっかけとして大分交通は町内路線(国大線および辻間団地線)の2024/9/30限りでの休止を決め、2024/3/22に九州運輸局に休止届を提出しています。国大線の代替としては、2024/10/1から国東観光バスが杵築~日出間で新たに1日6便を運行しています。

3.別府市内の路線休止について

 関の江団地線は2023/3の時点で大分交通は既に地元に休止の方針を伝達しており、2024/1に正式に休止の旨通知しています。2024/10/1からは自家用有償旅客運送にて「湯けむりライドシェア 関の江循環線」の実証運行を行っています。

4.大分市内の路線休止について

 机張原、柞原、東八幡線も2023/3の時点で大分交通は既に地元に休止の方針を伝達していました。代替手段「やはたコミュニティバス」については2024/9/29付ブログ記事をご参照ください。

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