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姫路港旅客ターミナルエリアのリニューアルですが、現実に動いている工事は「旅客船ターミナルの解体」だけです。兵庫県側からは新たな情報は一切公開されていません。
ただ、2021年春の時点では旅客船ターミナルは解体ではなくリノベーションの上活用する計画だったことが判明しました。
内閣府地方創生推進事務局・内閣府地方創生推進室及び内閣官房デジタル田園都市国家構想実現会議事務局が共同で運営する「地方創生」というサイトが存在しますが、
https://www.chisou.go.jp/sousei/index.html
こちらで公開されている「第59回認定(令和3年3月30日認定分) 地域再生計画の概要」の中に、姫路港旅客ターミナルリニューアル拠点整備計画が含まれていました。
その計画書を見ると、
https://www.chisou.go.jp/tiiki/tiikisaisei/dai59nintei/plan/a415.pdf
兵庫県が内閣府の地方創生拠点整備交付金を交付された上で実施する「姫路港旅客ターミナルリニューアル拠点整備事業」の内容は以下のようになっています。
本事業に先立ち、現行の旅客船ターミナル1階の貨物倉庫を他場所へ移転し、貨物と旅客の混在が解消されたことを受けて、1階の一画を旅客待合室としてクルーズ船利用者等が出入りできるように整備し機能変更を行う。
現行ポートセンタービル内の機能を旅客船ターミナルへ集約するため、1階及び2階へ仕切り壁を新設し、フェリー会社、旅客事業者等の事務所スペース等を整備し機能変更を行う。また背後圏から訪れるフェリ-乗船客等が1階の旅客待合室へ出入りできるように整備し機能変更を行う。
1階旅客待合室へ訪れるクルーズ旅客やクルーズ船見物客をターゲットにし、背後圏等の観光情報の発信、港や海洋を題材とした学習や体験、地域特産を活かした旅客と地域住民との交流等ができる体験交流スペースを1階及び2階の一画へ整備し機能変更を行う。
つまり、1989年供用開始とそれほど古くない旅客船ターミナルを解体するのではなく、内部を大幅にリノベーションして「旅客待合室」「フェリーや旅客船会社の事務所スペース」「現在ポートセンタービルの2階にある姫路みなとミュージアムに相当する施設」などを整備する計画になっていました。
この整備事業の実施期間は「2026年3月31日まで」となっており、このブログを書いている時点でも現在進行形ですが、
https://www.chisou.go.jp/tiiki/tiikisaisei/nintei_ichiran/genzaikeikaku.pdf (489ページ目に記載あり)
実際には旅客船ターミナルはリノベーションではなく建て替えに変更されています。このあたりの経緯はおそらくネット上では公開されていないものと思われますが、やはり関係者といろいろと調整した結果なんでしょうね。