2024/1/3付ブログ記事「福島市内の国道バイパス、鉄道交差部の工法変更で事業費83億円増」の続報です。
上記ブログ記事で
>JR東北本線との交差部(勾配の関係で上下線が別々の場所を通っています)の下を通るトンネルを掘削するにあたり、現場の地質が不均質かつ多数の岩石が埋まっていることが確認できたため、
と書きましたが、このトンネル予定地に埋まっている多数の岩石は想定を超える巨大さでした・・・
福島西道路の工事を担当する東北地方整備局福島河川国道事務所は、2024/8/23付で「(仮称)浅川トンネルにて想定を超える巨礫が出現」と発表しました。
https://www.thr.mlit.go.jp/bumon/kisya/kisyah/images/101119_1.pdf
https://www.minyu-net.com/news/detail/2024082408481225977
トンネル掘削の過程で多数の岩石と出くわしても、それが1m程度の大きさであればそのままトンネル外に運び出すことができ、屋外で破砕して盛土に活用可能です。しかし、それを遥かに超える大きさの巨礫(最大5m程度)が次々に見つかっており、これらはトンネル内で発破をかけてバラバラにしてから運び出す必要があり、工期増と工費増につながります。
福島西道路2期の完成予定は「トンネル工事および用地買収が順調に進んだ場合、2026年度に4車線で供用開始」となっており、トンネル工事が順調に進んでいない以上完成予定が後ろ倒しになることも十分考えられますね。
<11/22追記>
福島河川国道事務所は、2024/11/14付で福島西道路2期の完成予定の後ろ倒しを正式に発表しました。
https://www.thr.mlit.go.jp/bumon/kisya/kisyah/images/101910_1.pdf
ちなみに、難工事となっている浅川トンネル下り線を施工しているのは新潟が本拠の中堅ゼネコン・福田組であり、同社の公式サイトでも取り上げられています。
https://www.fkd.co.jp/fukuda-journal/18949/
https://www.fkd.co.jp/recruit/newgrads/project/asakawa-tunnel/ (リクルートサイト)