竹村英明の「あきらめない!」

人生たくさんの失敗をしてきた私ですが、そこから得た教訓は「あせらず、あわてず、あきらめず」でした。

2010年参議院選挙の最も期待する結果を考える

2010年06月26日 | ビジネス
 いよいよ参議院選挙に突入した。この選挙はとても難しい選挙である。自民党を政権の座から引きずり下ろし、その非自民政権という流れは消したくはない。しかし、民主党政権とくに菅新政権は税制、外交、エネルギー政策などでは自民党とさして変わらない。社民党はすでに連立から離れ、選挙結果によっては国民新党も政権から放り出されるだろう。そういう民主党単独政権が良い政治をつくれると思えるか否かが、今度の選挙の投票行動を決めるだろう。

「平和への結集をめざす市民の風」からのアピール

 私も参加している「市民の風」は、先の衆議院選挙では非自民連立政権ができることに一定の評価をし成立を応援した。しかしその後の経過は、鳩山政権による普天間問題の迷走で、私自身も鳩山退陣を求めた。普天間基地居座りか辺野古への新基地建設強行かという二者択一という選択肢しか示せなかった民主党に対して失望をしている。

沖縄問題でのアンカー役だった社民党は政権外に去り、菅新総理も辺野古へという日米同意を踏襲するという立場。このままでは、少なくとも沖縄問題は「アンタッチャブル」としてこのまま長期に放置される可能性が高い。鳩山総理の唯一の功績は、沖縄問題に国民の関心をこれほどに惹き付けたということであり、やっと国民的な議論になる入口に立てたということだ。

それならば、そのことを軸に、普天間問題を忘れない、これを本当に解決する候補を国会に送るべきではないか。その観点から、普天間基地の廃止、最低でも国外、県外移転をめざす候補が第一の条件になる。具体的には、以下のサイトを見ていただきたい。

http://kaze.fm/kaze.html

第2のポイントは従来から重視している憲法第9条の堅持、第3のポイントには国会議員の定数削減に反対することが入っている。この財政危機の中で少しでも経費を減らすべきという声が大きくなり、国会議員自身を減らせという主張がまかり通り、民主党その考え方にたっている。

しかし国会議員1人への予算は、秘書給与など含めて、せいぜい多めに見積もっても1億円で、100人減らしても100億円の削減にしかならない。国家予算90兆円の0.01%程度にしかならない。逆に定数削減で削減される国会議員は「必ず」少数政党になる。選挙区選挙での競い合いで競り負けるのは必然として、比例区でもドント式という大政党有利の集計方法になっているためだ。

今度の参議院選挙比例区でも20万票程度で当選する大政党の下位候補と100万票取っても落選する少数政党候補が明暗を分けるだろう。世の中は進めば進ほど多様な利害が錯綜し、竹を割ったような勧善懲悪など存在しない。できる限り多様なステークホルダーの意見が反映され議論される仕組みが必要で、それこそが成熟した社会の政治システムであると思う。その点からすれば、国会議員の定数削減は「民主主義の自殺」にも等しい。

誰でもできる選挙運動

日本の選挙運動というのはとても難しい。ルールが不明確で、選挙管理委員会に聞くと「あれもダメこれもダメ」と言われて何もやれなくなってしまう。ある候補者を選挙運動の主体(政治団体)でもない個人が応援しようとするとき何ができるのか。それが市民に伝わっていない。
実はストレートに「◯◯に投票してください」と電話をかけたり、直接会ってお願いして何も問題はない。今は選挙期間中だから。とくに比例区候補は全国が選挙区で全国民が有権者である。

でもそういうストレートな実践をやる人はあまりいない。どうもそれを選挙違反だと錯覚している向きもあるし、ストレートな求めを日本人は嫌がるという傾向があるからだろう。
問題は投票を求めて独自の投票依頼の紙をまわすことだ。それは公職選挙法で定められた法定の選挙文書でないものを配っていることになる。選挙違反だ。だから電話は良いし、候補者への寄付を依頼するのも構わないが紙はダメ。配りものをするなら、選挙事務所に連絡し法定の文書をもらって配らなければならない。

ただし投票依頼ではなく、◯◯候補の今日の予定というお知らせならどうか。問題はないが、全く縁もゆかりもない不特定の人に送られたなら「これは違反だ」と警察に通報する人も出てくる。自分の知人に対し、まずはお知らせを送るよと通知し(要らないという拒否がなければ)、しかる後に送りはじめるのが良いだろう。これはメールでできる。

よく「勝手連」というものが組織されるが、この組織のできる一番は「◯◯候補の選挙を手伝って」とお願いすること。知り合いから知り合いへが基本だ。上記のように不特定の人に構わず勝手にやるのは、いかに勝手連と言えど何が起こるかわからない。
手伝ってもらう第一は、同じように「手伝って」を発信してもらうこと。何もしなくても、「手伝って」「手伝って」・・が全国を飛び回ることで、実際には名前が広まるし、どんな人たちが支持しているのか、その候補者の人となりを伝えることができる。

選挙事務所(選対)ができることは限られている。選挙カーを走らせ、候補者に演説させ、法定ポスターを貼り、法定ビラを配布する。これだけでは、ほとんど票を集めないと言っても良い。公式の選対の外でどれだけの人が動くかが当落のカギなのだ。

全国の候補者を読む(私のお勧め候補)

以上の観点から、私自身も「勝手連」的に「選挙を応援してほしい候補」をリストアップしてみよう。共産党、社民党候補は基本的に「市民の風」アピールの3条件を満たしているだろう。それは前提として(1選挙区で両方立候補はかなりある)、とくに特出すべきことのある候補をあげる。(敬称略なのであしからず。)

青森選挙区:反核燃の山田清彦(元三沢市議)が立候補した。53歳、社新。いつも冷静沈着、しかし黙々と六ヶ所村の核燃料再処理工場の反対運動の事務方を担ってきた。反核燃1万人訴訟の事務局長でもある。

東京選挙区:アムネスティの事務局長だった森原秀樹。37歳。アムネスティから社民党の議員秘書に転じ、今回東京選挙区から立候補した。社民党というより人権問題の市民活動家である。それでも秘書時代、普天間問題の解決のために奔走していた。

神奈川選挙区:正直ここは困っている。社民党の木村栄子は知人。頑張ってはほしいが、当選可能性は知名度ある共産党の畑野君枝に分がある。さらに民主党ではあるが千葉景子は、私が国会で仕事を始めるきっかけを作った恩人(千葉景子の政策スタッフとしてスタートした)。法務大臣として菅総理の方針に逆らうことはしないだろうが、反基地の平和派であることはよく知っている。

新潟選挙区:ここは近藤正道。社民党から無所属に転じ、民主党支持者の票獲得もめざす。柏崎刈羽原発のお膝元で、20年以上の長い闘いを続ける反対同盟から信頼される弁護士でもある。

京都選挙区:「市民の風」の3要件からもしかすると外れるかもしれないが、ここは福山哲郎。地球温暖化問題と自然エネルギーの普及という点では、信頼できる。どうも菅内閣の普天間問題担当の官房副大臣という難しい役まわりとなったようだが、逆に解決にむけた可能性の要になったとも言える。

徳島選挙区:民主党から吉田益子(元県議)が出ている。基本的には市民運動の人であり、「市民の風」の催しに確か参加もしており、3要件も満たしているはずだ。

沖縄選挙区:無所属で事実上の「平和共同候補」となった山城博治。沖縄問題の解決のためには、なんとしてもこの候補者が自民党現職を破る必要がある。

以上、7つの選挙区を見た。次に比例区を見る。
私自身は比例区に1人しか投票できない。

民主党で当選してほしいのは喜納昌吉。普天間問題で民主党の中から県外・国外移設の動きを起こして行くときの中心的存在になるだろう。
社民党では2人。保坂展人と福島みずほ。福島は私が秘書であった経緯もあり、市民の風の3要件も満たす。ただし圧倒的知名度で、社民党で1人しか当選しない場合でも入る1人。そういう意味では二人目を確実に押し込まねばならず、私としてはかねてからの盟友でもある保坂展人を押す。普天間問題でも、社民党現職としてこの人がいたならば、もっと機動性を持って動き、下地議員の不思議なかく乱工作にも機敏に対応できたのではないかと思う。理念以上に行動力を買う。

以上、まさに勝手な推薦の意思表明である。実は自民党の中にも押したい人はいるが、私の推薦がプラスに働くとは限らないので控えた。聞きたい人はそっと内緒でメールしてほしい。







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