竹村英明の「あきらめない!」

人生たくさんの失敗をしてきた私ですが、そこから得た教訓は「あせらず、あわてず、あきらめず」でした。

歴史に記録される2006年12月15日

2006年12月17日 | Weblog

ついに教育基本法の改悪案が国会で成立しました。防衛省設置法のおまけつきで。国会には連日、大勢の人が、これをやめさせようとつめかけていたのですが、マスコミではほとんど報道されることはありませんでした。私も、遠く飯田の地にいて国会に駆けつけることはできませんでした。しかし、インターネットは、その状況を刻々と伝えています。ここで見ることができます。http://vpress.la.coocan.jp/vptv.html

流されてくる映像は、悲痛な叫びだったり、切々とした訴えだったり、また歌や踊りや太鼓であったりします。それで、国会を変えられるのか・・と思う方もあると思います。一緒になって、国会前に飛んで行きたい・・と思う方もあると思います。少なくとも事実として、数千人の人たちが国会前に集まって、NO!という意思表示をしていたのです。

最大は5000人でした。公安警察は、1人の背後には100人の人がいる・・と考えると聞いたことがあります。そうすると、今回の規模は50万人でした。これを多いと考えるのか、まだまだ少ないと考えるべきなのか、難しいところです。旧来の運動スタイルで考えるなら、全国津々浦々で「見える動き」がでてこないと広がりが感じられないからです。

でも、私のように、心は反対しているけれど、遠く地方から仕事その他で動けない・・という人はたくさんいるはずです。いま50万人なら、その人たちの動きが「見える」ものになると、その一人一人の背後にまた100人が現れて来るのではないでしょうか。そのために何ができるのか。インターネットはパーソナルに発信できるものです。でも、それを活用した「かたまり」を演出する手段を私たちはまだ持っていないのではないでしょうか?

たとえば、インターネット上のギャザリング。○月○日に一斉にみんなでアクセスするホームページ(アクセス数の誇示)とか、スカイプチャットでひとことメッセージを集めるとか・・。私たちは、どこから情報を得、どこから社会を読み解き、どこに発信するべきか、新しいスタイルをつくりだす必要があるのではないでしょうか?

今日は、これから「平和への結集をめざす市民の風」の運営委員会に出かけます。1998年から2006年までの、日本の政治の軌跡は、「失われた10年」どころではなく、「逆戻りの10年」になっています。歴史の逆回転は、10年間に10年ではなく50年くらいの激しい逆走を起こしています。それは相当のストレスなはずで、多くの人はその逆走に不快感や不安感を持っているはずです。

この逆走の担い手たちが、いま国会で多数を占めている人たちです。与党の暴走・・のように考えられますが、その与党の中にも、この流れを快く思っていない人はたくさんいます。逆に対抗すべき最大野党「民主党」の中に、心情的には「暴走側」に組している人が、これまたたくさんいます。いま、政治がわからなくなっているのは、こうした錯綜状態からであろうと思います。

錯綜状態をどう読み解き、来年の参議院選挙で私たちが国政にどのような「風」を起こせるのか・・これまた真剣に考えて考えて考え抜かねばならない課題だろうと思います。簡単に「護憲政党」に投票すればよい・・ということではないのです。国会の中に、逆戻りを止める側に立つ人を多数派にしなければならないのです。各選挙区で厳選に厳選をし、「勝てる人」を“しぼり出す”ことが必要です。

もう歴史の転換点に「待ったなし」かもしれません。

 

 



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