春?なのに/南野陽子

現実逃避　80年代に時間旅行というタイトルで書いていた頃の記事です

今年ばかりは、本当に春が待ち遠しい。一体いつまで寒いのでしょう。
あっ・・・皆さま、実に実にお久しぶりです。

人間て何のために生まれてくるのでしょうね。
二十歳のあるとき、『それは、幸せになるために』と啓示のように思ったことがありました。
その倍生きてみて、『人は死ぬために生きている』と思うようになりました。
こう言うと、誤解や反論を招くかもしれませんね。少し言い換えます。

『人はよりよき死を迎えるために、日々を重ねている』わたしはそう思います。

今週は身近でお葬式がありまして、またまた、その思いを強くしたわたくしです。

二十歳ならば、これからどんな人々に出会うのだろうと、無限と思っている未来にあるはずの『出会い』に光を見ることでしょう。
しかし、四十年ばかり生きると、はっきり言って、あるのは別ればかりです。
無理な言い方をしますけど、忠告です。
『少年よ、出会いたい人がいるならば、若いうちに出会っておきな』
友達、仕事仲間、パートナー。
そりゃあ、上辺だけの付き合いや、利害が関係する売り手と買い手とか、
旅先での一期一会とか、ご近所の人とかの出会いはありましょう。四十過ぎても。
だけど、パーマネントっていうは難しいです。
大切な人とは早目に出会ってください。別れた人との積み重ねてきた時間を思いますと、
昨日今日出会ってそうなるのは、難しいんです。

だから、色んなことをして、色んな人にたくさん会ってください。
二十年後には別ればかりがはじまります。
ん?そんなこと言ってた詩人がいましたな。

まっ、でもそんなに心配しないで、わたしは行動的な人間じゃないし、猜疑心も強いからそう思うけれど、
80年代のトップアイドル、南野陽子サン、よきひとと出会ったそうです。おめでとう。
しかもちょっとばかり彼女の方がわたしより、おねえさんよ。
人気絶頂の頃の彼女には興味なかったんですけど、30代に入ってからは素敵だなと思っていました。
曲がらない、芯が一本通っている感じがね。そういうのって若いときは生意気とか言われるけど、
彼女は変わらず一貫していたのかもしれませんね。
そんな印象だったので、結婚はしないのかなと思っていました。お幸せにね。

人はよりよき死を迎えるために、家族を作るのもひとつ。

ずっと、長い間立ち寄ってくださった方々ありがとうございます。
気まぐれに続きます。