大学院進学後、3ヶ月。

2008-03-11 | たわごと
・実験テーマは決まらない
・昨年母や弟はもう就職してくれとギブアップ宣告していた
・輪講の内容は光物性であり、面白そうだが高度すぎる。工学部電子工学科のカリキュラム(統計力学なし、量子力学演習なし、力学も回路も演習の講義は助手や助教授が自分で解答を板書するだけで、試験問題はやった問題から出るだけ・・・)から、誰がそんなものをわかるようになるのか全くの疑問。
・自分の4年間での学習到達度を自己採点すると、固体物性光物性の研究で独り立ち(修士の2年生が二人いるだけの講座で、博士以上はまだなく。二人とも分子科学研究所に出張するお金持ちの普通の子達。)するなどありえない。

以上は、私のビジネスにとって、十分、黄色信号だった。

・人類の研究の歴史を読んで学び、それがたった数年では特に進歩しないと思うと、
 ちょっとやそっと基礎がために(学力も、経済力も)時間を費やしても、自分の研究力が落ちるわけではない。

といった思い。と黄色信号で判断し。

即中退し、中途採用で半導体企業に就職した。

一年後、父が肺がんの末期であると判明、3ヶ月の闘病後、他界した。

その後、弟は大学中退をやむなくされたが、早稲田大学のジャズ研”ダンモ”ではレギュラーとして活動するようになり、自分のベースの腕一本と、営業努力で音楽活動を継続し続けた。

現在では、北海道小樽市で会社のレーベルで数名の新人アーティストを開拓している。自身では地元FM放送のパーソナリティーも勤め、地元ライブハウスでは近年脚光を浴びている矢野沙織(アルトサックス)とも共演するなど、元気で実力派の活動を地道に続けている。
そんな中、坂本龍一氏の主催するロハスクラッシック2007でライブ活動をするアーティストとして自身のバンド”CICLO(シクロ)”がその一組に選ばれた。
この冬は、そのライブの模様がBS朝日で放映された。

私は未だに、修士もとらず、CMOS回路をいじっているだけで、自分のやったことで観客や多くのユーザーが喜ぶような顔を見たことは無い。
いつか、自分のやったことで人が喜ぶようなことをしたいものである。

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