先生はいません

今日は昼からピアニストさんと来年春のウィーンコンサートのあわせ。ものすごい突貫工事でやっているけど、ぎりぎりのラインかな。あと1回しか予定が組めないので、お互い必死です。

その後は、二人の若い生徒さんと2時間ずつ、お茶しました。
この二人どちらも（私の目からは）良く似ている。若いから似ているのか、そういうところだけ似ているのか、その辺はよくわからない。

だから5時から一人目、7時から二人目、どちらも「今日はなにしにここへ来たん？この忙しい私を（ブログ読んで知ってるやろ！）何の用でわざわざ呼び出したん？」から始めてしまいました。

一人目は結婚報告、ご報告ができていないので、顔をみておきたいと思って・・・その上転職希望中、が理由。

報告はハガキでいただいているし、東京に行って新しい生活があって、忙しいのはこちらもわかっているし、わざわざ顔を見せにくるのが大事なのではなくって、うまくやってくれることが大事。離れた私に合う時間があるなら、（ありがたいけど）その分、両親や、旦那や自分に時間を使って欲しいと説教になりました。音楽ではない違う道を探すなら、なおさら早く私離れしてくださいと。

もう一人は、先生の出発前に、この1年何をしたらいいかアドバイスをもらおうと思って・・・が理由。

気持ちはあるけど、具体的に練習できない。どうしたらいいんでしょうって言われても、困るよ。親切な私なので、生活習慣から練習の計画の立て方まで相談にのりましたが、自分の人生だから自分で計画してください。どれだけ私が応援しても本人が動かないと歌はうまくなりません。10ヶ月私も必死だけど、あなたも必死にやらないと、後はない。と宣告するに至りました。

若いからストレートに私の時間を盗みに来る。私も昔はよく師匠の時間を大きな顔して盗みました。だからよくわかります。今はそんなこと付き合ってくれませんので、レッスンをプロデュースしたりして、仕事を理由に会います。そうでないと恥ずかしくて会えないです。話したいのでご飯付き合ってくださいは、もう言えない。

彼女たちはどちらも生徒さんとして、私とお茶しにきている。私がしてあげられることは歌のレッスンをすることだし、欲しい連絡は「こんないい結果が出ました」「こういう仕事や、勉強をしています。」という連絡。お茶は友達としてください。

きつすぎますか？もちろん仕事の流れで食事に行くことや、たまたま行動が一緒になってお茶することは、問題ないんですけど、今日はどちらもわざわざ時間とってください。というところから発生したので、こういう感じになりました。

その点、おばさんたちは上手いですわ。（これは見習え！）掃除に来てくれてるから私はありがたく思っているその時間に、うま～いこと「この先、どんな曲やったらいいですかね～」ともちかけてくる。

または、こちらが用事があって食事にしましょうと一緒に出かけたときに、「この曲の練習なんですけどね～」と楽譜が鞄に入っている。このあたりは、ざぶとん1枚！と言いたくなるくらい自然に私に相談を持ちかけてこられる。だから私も時間が・・・と思わないのです。

もちろん突き放すだけが先生ではありませんので、必要ならいつでも相談乗ります。話も聞きます。でも、必要な時にしてください。その方がみなさんの人生は前に進みますし、歌は早く上手くなります。

（これ、師匠が読んだら、または私の昔のウィーン時代を知っている、MEGUMIやしとちゃんが読んだら、「えらそ～に」と、ひっくりかえると思いますが、余計なコメントしないでください。よろしく。）