とある方から、「月に1回、朝7時までに神社に行って歌を歌いなさい」とアドバイスをいただきました。
歌う人は、歌を奉納すると考えるといいらしいです。
そういえば、昔は、米に魚、お酒を奉納しているのをお祭りとかに見た記憶があります。
それといっしょかと簡単に考えていました。いや歌ならもっと簡単かも?
とりあえず、ためしに今日は1日なので、日にちもいいかなぁと思って、でも基本あかんたれなので、
S-3さんが知っているという一番近くの津風呂春日神社へ案内してもらうことになりました。
この神社は、津風呂村がダムに沈むときに、村の人たちがこの地域に越してきたときに建てられたそうです。
ところで、道をしってるはずのS-3さんが前に来た時から、かなりたっているので、思ったところに道がない。
大きな池のところにきて、「ここで待っててください」と、彼女は池の横から森の中へ消えていきました。
しばらくたっても帰ってこないので、とりあえず探しに行っているふうのアクションは取ったほうがいいと思って、
池の階段を降り、どろどろ道をちょっと歩いたところで、あ~もうこんな道は絶対無理って思った頃、
私を呼ぶ声が後ろから聞こえてきました。そう、森を抜けて神社をみつけて、歩ける道を探してきてくれました。
おかげでアスファルトのいい道から神社にたどりつくことができました。
神社も彼女の記憶より新しくなっていて、すごくいい感じのところで、
途中であったお爺さんに少しお話を聞いたりして、お参りしました。
で、いざ、歌うぞってなって、実は昨日から緊張して頭の中では、
「シューマンかな、いやそれとも日本の曲か、それとも民謡とかのほうがいいのかな、
いやいや誰かいたら困るからハミングにするべきか・・・」と、ぐるぐるしていたのです。
今朝も、お久しぶりな日本歌曲が鳴り出して、でも歌詞は途中でわからなくなるので、
あ~どうしようって思っていたのですが、
前に立って歌い始めたら、やっぱりシューマンでした。1番でなく4番。
で、なにしろ初めてに弱いので、最初のフレーズはボロボロ。
「落ち着け、はにう!奉納だからうまくなくていいのだ」と言い聞かせて、
「そうだ、お賽銭箱の向こうの鏡に向かって歌うって聞いたな」と思いだし
前を向いて歌ってみたら、鏡が入っていると思われる開き戸に螺鈿かなにかだと思うのですが、
とてもきれいな細工がしてあり、歌っている20秒くらいの間に、朝日がさしてどんどん光っていく様子が
すごくきれいで、不思議な空間が生まれました。とってもいいものを見させてもらった感じです。
神社の中は、空気もすっきりしていて、ふたりで、毎月1日はここにくる?なんて話も出ました。
かなり恥ずかしいですけど、お歌のみなさん一度どうぞ。気持ちがすっきりします。