今年の「ムジークフェスタなら」はほぼ1か月早くなり、毎年6月末に歌っています
「日墺150カウントダウンコンサート」も早まりました。
ちょうど6月1日でいいんじゃない?ってことで、またまた自分の誕生日に歌えるって幸せです。
今年の日本とオーストリアの作曲家からのプログラムは
■シューベルト
エレン/エレンの歌Ⅰ
ミニヨン/「ただ憧れを知る人が」
グレートヒェン/「糸を紡ぐグレートヒェン」
ズライカ/ズライカⅡ
ということで、シューベルトの歌の中から4名の女性の歌を歌います。
■ヨーゼフ・マルクス
マルクスはオーストリアのグラーツ出身の作曲家です。
今回は5曲歌いますが、その中で「日本の雨の歌」というのがあります。
「日本の雨の歌」この作品は、日本の万葉集をドイツ語訳にしたものを作曲しています。
元になる作品を探された方がいました。
《み吉野の 御金の岳に 間なくぞ 雨は降るといふ 時じくそ 雪は降るといふ その雨の 間なきがごとく その雪の 時じきがごと 間もおちず 我はそ恋ふる 妹がただかに》
み吉野の御金の岳にとぎれることなく雨は降るという 絶え間なく雪は降るという その雨のとぎれることがないように その雪の絶え間がないようにいつだって私は恋をしている あなたその人に
(「み吉野の御金の岳」は奈良県吉野郡の金峰山)
奈良の歌だったんですね。これを最初にウィーンで歌った当時は、まったくわからなくて
どこの山のことなんでしょうって感じでしたが、「平城山」といい、この歌といい、これもご縁でしょうか。
後半は日本の童謡を歌います。今年は童謡100周年ということで、(実は曲目決めている時はまだ知らなかった)
偶然にもたくさん歌います。童謡ではない曲も歌います。
■ お菓子と娘 七つの子 とうりゃんせ 夕焼け小焼け カナリヤ てるてるぼうず
蛙の笛 城ヶ島の雨 夏は来ぬ ゆりかご みかんの花咲く丘 などなど(頭の中で思い浮かべて書いているので漢字など間違っているかもしれません。順番も間違っていると思います。)
平日、金曜日の午後3時開演です。梅雨前のさわやかな風を感じながら、歌を楽しんでいただければと思います。