ウィーン歌曲って、日本では、とってもコアな世界じゃないですか。
やっている人もいないし、求める人もそれほどいない。
この前のフレンチレストランのオーナーさん、たいへん若い方で、まだ34歳だそうですが、
「あなたたちがやっている音楽を聞きたいという人と仕事してください。」
「サントリーホールで一人5000円のチケットは高くないでしょう?料理プラスそれくらいは大丈夫です。」
「お金の心配しなくていいですよ。」「楽しみです。もう募集かけてスタートしますね。」「一緒に音楽できるといいなぁ。」
などなど、うれしい言葉をたくさんもらい、即決してくださいました。
東京へ行くと、たくさんの人がいて、たくさんの考え方や、文化があって、
オーストリアをテーマにしても、ワインをテーマにしても、そしてウィーン歌曲をテーマにしても、
すぐに、盛り上がる話ができる人達がいるって毎回すごいと思います。
「東京の人間は、お金の話をあまりしないし、ケチをつけることをかっこ悪いと思う気質だから。」というのもありますが、
それもあるかもしれないけれど、でも、レストランの経営者の方だから、ちゃんと計算されているのです。
実際に目の前で、頭の中は今計算機を動かしていると思われる時間もありました。
(たぶん一度も聞いたことのないだろう)ウィーン歌曲に興味を持って、
どこのプロダクションでもない私たちを信用してくださり、お話を聞いてもらい、
OKを出してくださる人がいるのは、本当にうれしいです。
昔、イベントの団体を立ち上げようとしたときに、師匠が言っていた言葉を思い出しました。
「活動を広く広めなさい。必ず協力してくれる人が現れるから。」
つまり、狭い世界や、少ない人数の中でやっていると、認めてもらったり、協力してくださる人は少ないけど、
広く広げていると、そこには理解してくれる人、協力してくれる人がいるということ。
そして、一番は、狭い世界では「私だけ違うことしている」と思って凹むのです。
それがもう限界に来ていました。東京1週間は疲れますが、気力は高まって帰ってこれます。
さて、まだ、あと5か所のレストランさんや、オーストリア好きのグループの皆さんの集まりなどを
捜さないといけません。楽しい音楽をお届けしようと思います。
興味のある方はご連絡お待ちしています!